生活道路の法定速度、見直される理由は?

A 生活道路は主に車道の幅員が5・5メートル未満で、対向車との通行部分を分けるセンターラインや、中央分離帯などがない道路を指す。全国に約122万キロメートルある一般道の約7割を占めていて、子どもや高齢者をはじめ、地域住民が買い物や通学などで日常的に利用している。歩道と車道の区別がはっきりしない道も少なくないので、車の速度を抑えることが重要だよ。
これまで生活道路では速度を規制する標識や表示がない場合、他の一般道と同じように法定速度は時速60キロとされていた。でも、あす9月1日からは改正道路交通法施行令が施行されて、生活道路の法定速度が時速30キロへと引き下げられるんだ。なお、引き下げ後も標識などで指示があれば、その速度が優先されるよ。
Q 法定速度が引き下げられる理由は?
A 生活道路では歩行者や自転車が交通事故に巻き込まれるケースが後を絶たず、安全対策を一層強化する狙いがある。
警察庁によると、昨年1年間に交通事故で死傷した人は34万1055人に上った。このうち、幅員5・5メートル未満の道路で起きた事故の状況を見ると、歩行中や自転車に乗車していた人の割合が47・7%を占め、幅員5・5メートル以上の道路における場合と比べて約1・9倍に及んでいる。
また、同庁が2017~21年に起きた歩行者と自動車などによる衝突事故を分析した結果、車が時速30キロを超えると、被害を受けた歩行者が死に至る割合を示す致死率は急激に高まる【グラフ参照】。昨年、幅員5・5メートル未満の道路における交通死亡事故は454件起きているよ。
Q これまで進められてきた主な安全対策は?
A 住宅街などの生活道路が密集する区域を指定して、自動車の最高速度を時速30キロに制限する「ゾーン30」が11年に導入された。公明党の推進で、ゾーン30は昨年度末現在で全国4457カ所(警察庁)に整備され、交通事故の抑止につながっている。さらに21年からは、車の速度を30キロに制限した上で、道路に段差などを設けて安全運転を促す「ゾーン30プラス」の整備も進んでいるよ。



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