ナフサ

お菓子の袋や衣類を作る材料
ナフサは、透明な液体で石油製品の一つです。日常生活では、それ自体を目にする機会はめったにありません。しかし、私たちの身の回りにある物を作るためには欠かせません。
例えば、パソコンや携帯電話といった家電、ペットボトル、ワイシャツ、お店のレジ袋などです。これらだけではなく、印刷に使うインクの原料にも用いられています。最近、インクの節約を目的に、ポテトチップスの袋が白と黒を中心としたシンプルなデザインで売られていることは話題になっています。
もともとは、地面から掘り出された真っ黒でドロドロの原油です。このままでは使えないため、製油所で熱を加えて、特別な方法で幾つかの油やガスに仲間分けされます。具体的には、ナフサをはじめ、プロパンガスに代表されるLPガス、ストーブを利用する際に使われる灯油、そして自動車のエンジンを動かすために必要なガソリンなどです。
液体のナフサは、約800度の高温で熱すると、エチレンやプロピレンなどのプラスチックのもとに変身し、身近な日用品の原料となります。
ところがこのナフサは国内で作れますが、全体の約4割しか用意できず、足りない分は、海外から輸入しています。現在、米国とイランで続いている争いが原因で、原材料の原油とナフサは中東から日本に届くスピードが遅くなっています。不足を心配する“ナフサショック”と呼ばれ、日常生活に大きな影響が出始めています。
例えば、スーパーマーケットでは、プラスチック容器でまとめていた食べ物をばら売りにしたり、買い物袋を値上げするなど対応に追われています。
公明新聞2026/06/06 6面転載
