公共工事の労務単価 過去最高の引き上げ/今月から人材確保へ処遇を改善

国土交通省は、国や自治体が公共工事の予定価格を算出する際の基準賃金「公共工事設計労務単価」について、全国・全職種平均で4・5%増となる過去最高額の2万5834円に引き上げた。今月以降に発注する工事から適用されている。
労務単価は建設労働者の1日当たりの賃金水準で、とびや鉄筋工など51職種を対象に、47都道府県ごとに毎年見直しが行われている。引き上げ幅は前回の6%から減少したものの、引き上げは14年連続で、2万5000円を超えるのは初。人材確保競争が加速する中、担い手不足が課題となっている建設業の処遇改善につなげる狙いがある。
一方、政府は毎年3月と9月を「価格交渉促進月間」とし、中小企業の適切な価格転嫁と取引適正化を後押しする。月間終了後には、中小企業庁が現場の実態を把握するためのフォローアップ調査を実施。今回の労務単価の引き上げが、建設業における中小企業の価格転嫁のさらなる後押しとなることが期待される。
建設業は、全産業の労働者と比べて年間賃金が低い水準にある。昨今の資材費や燃料費の高騰で中小企業の経営が圧迫される中、人材確保には適正な労務単価の確保や価格転嫁による処遇の改善が喫緊の課題だ。
公明党は建設業の担い手確保に向け、国会質問や政府に対する提言を通じ、公共工事設計労務単価の引き上げなど賃金が適切に行き渡る環境づくりに取り組んできた。










