中道・公明の代表質問 物価高対策や安保で政権ただす

衆参両院本会議で各党代表質問が行われ、先の衆院選で公明党が全面的に支援した中道改革連合の小川淳也代表と、公明党の竹谷とし子代表が質問に立った。
今、国民が求めるのは即効性ある物価高対策だ。衆院解散で新年度予算案の審議日程が窮屈になった上、予算案が過去最大規模で十分な審議が必要なことを踏まえれば、国民生活に影響を及ぼさぬよう暫定予算を組むのが政府の責任だ。
その前提で、両氏は学校給食費の負担軽減や高校授業料の無償化などについて暫定予算に盛り込むよう提案したが、高市早苗首相は暫定予算を編成する考えすら示さなかった。あまりに無責任ではないか。
また、竹谷代表は「賃上げこそ最大の物価高対策」と強調し、上場企業が守るべきコーポレートガバナンス・コード(企業統治指針)の改訂や、中小企業の賃上げ原資を確保するための取引適正化などを通し、賃上げを促すべきだと訴えた。政府には実効性ある対策を強く求めたい。
政権が掲げる「安全保障政策の抜本的強化」に関しては、首相が国家安全保障戦略など安保関連3文書を年内に改定する方針を示していることを踏まえ、小川代表が「非核三原則を見直す可能性はあるか」とただしたが、首相は今後も堅持するとは明言しなかった。非核三原則を放棄すれば、平和国家・日本の国際的信頼を失うことになることを首相は肝に銘じてほしい。
自民党派閥のいわゆる裏金事件に端を発した政治不信の払拭も大きな課題である。小川代表が企業・団体献金の規制強化を断行すべきだと迫ったものの、首相から明快な答弁がなかったのは残念でならない。
首相自身、衆院選で当選した自民党議員にカタログギフトを配ったことが問題になっている。首相は「法令上、問題はない」との認識だが、失望や戸惑いを感じる有権者もいる。首相は古い慣習を断ち切るべきだ。






