はしか・風疹混合ワクチン 定期接種期間、2年延長/24年度の対象者、供給状況踏まえ対応

MRワクチンの定期接種対象は、1歳と、小学校就学前の5~6歳の計2回。この期間を過ぎると任意接種となり、費用は自己負担となる。
妊婦が風疹に感染すると、目や耳、心臓などに障がいのある子どもが生まれる可能性が高まり、はしかに感染すると流産や早産を起こす可能性がある。MRワクチンによって、1回の接種で95%程度の人が風疹、はしかウイルスの免疫を獲得でき、2回の接種で残りの大半も免疫が付くとされている。
抗体検査受けた
■40~60代男性も
併せて、風疹に関して公的な接種を受けられなかった40~60代の男性(1962年4月2日~79年4月1日生まれ)も、今年3月末までに風疹の抗体検査が済んでいることを条件に、2027年3月末まで期間が延長される。
MRワクチンの定期接種期間延長に向けては、今年2月27日の衆院予算委員会の第5分科会で公明党の福重隆浩氏が「接種率が下がると感染拡大の恐れがある」と強調し、ワクチンの安定供給や国民の不安解消への抜本的な対策を求めていた。
公明新聞2025/03/24 2面転載