「マイナ免許証」導入へ 政府決定、来年3月24日から開始/一体化の選択は任意、更新手数料など安価に
政府は29日、マイナンバーカードと運転免許証を一体化させた「マイナ免許証」について、来年3月24日から運用を開始すると決めた。関連する改正道路交通法施行令などを閣議決定した。マイナ免許証に切り替えるかどうかは任意で、従来の免許証も引き続き利用できる。
一昨年に成立した改正道交法でマイナカードに内蔵されたICチップに免許証の情報を記録できるようになったことを受けた対応。運用開始以降は、①マイナ免許証のみ②従来の免許証③併用――のいずれかを選択できる。
マイナ免許証では、住所や氏名が変わった際、自治体へ届け出れば、警察への変更申請は不要になる。免許の取得や更新にかかる手数料も新規取得時は1550円、更新時は2100円とし、免許証の印刷費がなくなるため、現行よりもそれぞれ安くなる。
マイナ免許証の取得者で、違反歴がないなどの「優良運転者」と、軽微な違反をした「一般運転者」については、更新時の講習をオンラインで受講でき、費用も200円と対面と比べ安価となる。
■公明、丁寧な周知と安全な運用訴え
公明党はマイナ免許証について、国民への丁寧な周知と安全な運用の推進を訴えるとともに、マイナカードの利便性向上を実感できるよう、政府への提言や国会審議を通じて免許証の更新手数料軽減を主張していた。
公明新聞2024/10/31 2面転載