冬の外気取り込む 少し窓開け、暖房は稼働/台所や洗面所の換気扇も利用
新型コロナウイルス感染症を防ぐには、密閉空間を避けるため、小まめな換気が有効です。しかし、冬本番を迎え、窓を開けるのは、寒さでおろそかになりがち。室温が下がり過ぎないよう、家庭での上手な換気にどのように取り組めばよいでしょうか。
厚生労働省は、室温を大きく変動させず、最小限の換気量を確保できる方法として、台所や洗面所の換気扇の利用を提案。24時間の換気システムが備わる住宅なら、この設備を常時運転するよう呼び掛けています。その際は、フィルターの定期的な手入れも重要です。
窓を開ける際には、室温が18度以下に下がらないよう、暖房器具を使用しながら、窓を少しだけ常時開けることがポイントです。短時間に全開するよりも室温変化を抑えられます。窓際に暖房器具を置くことで、外から入ってくる冷気が暖められ、室温の低下も避けられます。その際は、火災防止のため、燃えやすい物からは離して置きましょう。
■室温維持へ「2段階換気」も
厚労省はまた、外気を徐々に室内に取り込む「2段階換気」の実践法も紹介。人がいない部屋の窓を開け、廊下を経由して少し暖まった状態の新鮮な空気を取り入れることで、急激な室温変化を抑えながら、効果的に換気することができます【図参照】。
窓を十分に開けられない場合は、換気不足を補うため、空気中に含まれる微粒子を取り除くことができる空気清浄機の活用も推奨しています。
公明新聞2020/12/28 2面転載