あの時、助けてくれた/公明党の実績
「公明党の実績で助かった!」――。生活者の目線で政策実現に取り組む公明党は、庶民の暮らしに密着した実績を積み重ねてきた。各地から届いた関係者の喜びの声を上下2回に分けて紹介する。
『ドクターヘリ』
『右足切断を回避し仕事できるまでに』
「ドクターヘリがなければ右足は切断されていたかもしれません」。こう語るのは、交通事故で九死に一生を得た岡田健一さん(38)=神奈川県南足柄市=。今では仕事に復帰し、事故後に知り合った女性と結婚した。
岡田さんは2007年12月、車で仕事現場に向かう途中、雨でぬれた路面でスリップし路線バスに正面衝突。意識はあったものの、車体に下半身を挟まれ、身動きが取れない状況になった。
医師と看護師が同乗したドクターヘリが現場に急行し、救命に必要な治療を行いながら、すぐさま病院に搬送。医師から「生きていることが不思議」と言われるほど重傷だったが、迅速な搬送と懸命な治療によって、足切断を避けることができた。
その後、「早く仕事に復帰したい」とリハビリに励み、事故から5年後には本格的に仕事を始めた。個人事業主として、住宅などの水回り設備の設置工事を手掛けるまでに回復し、充実した日々を送っている。
「今では『事故が妻と僕を引き合わせてくれた』と、家族で話している」と笑顔を見せた岡田さん。「ドクターヘリのおかげで助かった命を大切にしていきたい」と語っていた。
『奨学金制度』
『“医師になる夢”かなえてくれた』
「奨学金制度のおかげで、“医師になる夢”をかなえることができた」と語る太田郁子さん(41)=神奈川県鎌倉市=。乳がん治療の分野で活躍する外科医師だ。
子どもの頃から医師を志していた太田さん。父親は町工場で懸命に働き、決して裕福な家庭環境ではなかったが、医学部受験を家族が後押し。浪人生活などを経験した末に、悲願の医学部入学を勝ち取った。
入学時から無利子奨学金(月額4万円)を利用。これに家庭教師のアルバイト代約3万円や仕送り数万円を加え、生活費や学費を工面していたが、4年生に進学すると専門的な科目が増え、教材費だけで約25万円が必要に。
無利子奨学金だけでは教材費を賄えず、思い悩んでいたところ、有利子ながら貸与対象を大幅に拡充した「きぼう21プラン」がスタートしたことを地元の公明議員から知らされた。太田さんは新たに10万円の奨学金を受けて、勉強を続け、医師になることができたという。
「患者さんが喜ぶ姿が一番のやりがい」と声を弾ませる太田さん。神奈川県内の病院などで忙しい日々を過ごしている。「奨学金制度を拡充してくれた公明党に家族で感謝している」と話していた。
【ドクターヘリ】 公明党は、ドクターヘリの全国配備を進めてきた。2014年度の出動件数は2万2643回に上り、1999年の試験運航開始以来、合計12万回に達する。道路の渋滞や通行止めに関係なく飛行できるため、災害に強く、東日本大震災や熊本地震でも活躍。国は今年度、新たに5機増やす予算を確保し、全国51機体制へと拡充する。公明党が当面の目標として訴えてきた「50機配備」が実現する。
【奨学金制度】 公明党は、学生が安心して勉学に励めるよう、1999年度から始まった「きぼう21プラン」をはじめ、貸与人員の大幅増、貸与基準の緩和などを次々と実現してきた。利用者も増加し、現在130〜140万人台で推移。希望するほぼ全員に貸与されるまでになった。さらに、卒業後の所得に応じて返還額が変わる「所得連動返還型奨学金」が、2017年4月から導入。返済の必要がない給付型奨学金の創設も強く訴えている。
2016年05月26日 公明新聞3面掲載