軽度外傷性脳損傷 2014年5月22日 軽度外傷性脳損傷とは、事故などの衝撃で脳が広範囲に傷つき、体にさまざまな症状が現れる障がいです。画像検査では異常が発見できにくいため、患者の8割がむちうち症などと診断され、適正な治療を受けられないでいます。症状はさまざまで、手足のしびれや痛み、手足に力が入らない、においや味が分からない、目の見え方や耳の聞こえが悪くなる、排尿回数が増えるなどの他、てんかん発作や、記憶力・注意力の低下、情緒不安定などの高次脳機能障害が残る例もあります。患者は事故補償の低さや医師の無理解にも苦しんでおり、厚生労働省は、診断法の早期普及とともに軽度外傷性脳損傷を考慮した労災補償のあり方についての検討を始めています。 前の記事 次の記事