9月定例会に問責決議を提案し可決する
奈良市議会9月定例会が30日に閉会しました。
今定例会は、令和7年度の決算審査が大きな案件の一つです。
令和7年度決算は、実質収支として33億5683万4188円の黒字決算となったものの、その事業の予算である「税金の使われ方」に疑義が問われた審査となりました。
予算の審査時に税金の使い道としての福祉や教育への予算配分について問題提起していたが、その結果として十分な予算配分になっていなかったのではないかや、議会に提案された当初予算に計上されていなかった空調の設計業務を、議会が補正予算として審査する前に、説明もなく予算の流用という手法を用いて先行して執行していたことは、議会による予算審査の形骸化につながる重大なことと問題提起されたことなどから決算を採決したところ承認する議員が少数となり、結果令和7年度決算は不承認となりました。
奈良市議会では令和5年度決算も不承認としています。
その要因も、令和7年度決算と共通する「流用問題」が影響しています。その令和5年度決算において、監査委員の意見書では、この流用について「やむを得ないものに限り、必要最小限とし、金額・内容・理由等を踏まえて慎重かつ適切に判断するように」と特段の意見が付けられていました。
にもかかわらず、令和7年度中に予算執行時においても議会による予算審査と予算統制の形骸化につながる、「議会に提案された当初予算に計上されていなかった空調の設計業務を、議会が補正予算として審査する前に、説明もなく予算の流用という手法を用いて先行して執行していたこと」という行政執行が行われていたことが発覚しました。
このことから、問題の争点として、『議会がまだ審査していない新たな仕事を、行政が先に進めていいのか』ということがあり、再発防止を求め問責決議を提出に至りました。
議会の予算審査は、市民の税金を何に、どう使うのかをチェックする大切な仕事です。だから、なぜ先行執行したのか、どんな基準で判断したのか、庁内のチェックは機能していたのかを明らかにし、今後のルールとチェック体制をつくってほしい。その行政運営上の責任を市長と副市長に問い、改善を求めたのが今回の問責決議の趣旨です。
また、もう一つの趣旨は、流用できたかどうかではなく「流用できるという制度」を使って、議会が当初予算で審査していない業務を先行執行することについて、議会による予算統制権や執行機関の内部統制上、どこまで市議会は許容するのかを決議を通して明確化することです。
提出した結果は、多数をもって議決されました。
議会議案第6号 議会の予算統制を踏まえた予算執行及び内部統制に関する市長及び副市長の責任を問う決議についてと、そのQ&Aを作りましたのでご参考に参照ください。






