視察最終の3日目は、仙台駅の市営地下鉄へ向かいました。
仙台市について~
人口は約109万人、52万世帯とのことです。(令和元年8月現在)
商業業務機能を始めとした様々な都市機能の集積とともに人々交流の広域化が進み、仙台都市圏のみならず
東北地方の中枢都市として発展を続けています。住宅地開発などによる急激な市街地の拡大や、東部の流通
業務地域整備による就業地の分散化・多様化が進み、郊外部と都心を結ぶ交通需要が大きく増加しました。
このため仙台市では、昭和62年に地下鉄南北線を整備するなど、鉄道利用圏域の拡大図ってきたが、依然
として南西部や南東部を中心に鉄道利用の空白域が残り、様々な都市交通問題を改善するため、平成10年
2月に新しい基本計画「せんだい21プラン」を策定し、自動車交通に依存せず、軌道系交通機関を基軸と
したコンパクトシティを目指すという新しいまちづくり方針を決定しました。
東西線の整備は、その実現に向けた主要な政策のひとつとして、地下鉄南北線と一体となった骨格交通軸を
形成し、交通環境を改善するとともに、これからの仙台市の発展を支えるために必要不可欠な路線として
平成27年12月6日に開業しました。(参考:仙台市HP、東西線資料)
駅の中を視察すると、随所にバリアフリー設備が整われていました。
並びの2か所の多機能トイレは、それぞれ右側手すり、左側手すりと
使用しやすいように手すりの位置が設置されていました。
点字ブロックは真ん中に設置し、白杖を左右どちらでも利用しやすいように
なっています。
ホームと電車の隙間をできる限り少なくされており
車いすの方が乗車しやすいようになっています。
バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰
『内閣総理大臣表彰』を受賞!!
上記の他には、2段手すりや、階段の明瞭化など設備が充実しており
江東区の地下鉄8号線が実現した際に大変参考となる視察でした。
1日も早い地下鉄8号線の延伸実現に向けて引き続き取り組んでまいります!!
視察2日目は、大槌町へ伺いました。
大槌町駅に到着するとドンガバチョ像が迎えてくださいました。
駅の形もひょうたん島の形をしており個性的でした。
大槌町とひょっこりひょうたん島について~
大槌湾にひょっこり浮かぶ蓬莱島が「ひょっこりひょうたん島」のモデルと
言われています。山々の緑が濃くなるにつれひょうたん島を彷彿とさせるそうです。
今回は、残念ながら蓬莱島を見学することはできませんでした。
大槌町役場に到着。震災後、小学校を修復し現在役場として利用されています。
会議室に到着すると、お忙しいなか平野町長より大槌町の復旧・復興の状況説明をしてくださいました。
震災における人的被災状況(死亡者、行方不明者、震災関連死)
合計1286名
物的被災状況(家屋全壊、半壊等)
4375棟
浸水面積
4K㎡
仮設住宅の入居状況は
H24年4月時点4730人
R1年6月末時点279人
人口推移は
震災前(H23年3月)15994人
現在(R1年6月)11766人
地元産業は、古くから漁業が盛んでしたが、温暖化の影響があり
主要水産物の水揚げ高(サケ、ホタテ、カキ)は年々下がっているため
物価上昇で厳しい産業状況になっています。
暮らしの安心・安全として、県立大槌病院(H28年5月開院)、大槌消防署(H28年3月運用開始)
大槌交番(H28年12月開所)、桜木町地区避難路(H29年4月利用開始)
災害公営住宅の整備も進んでおり、中を見させていただきました。
玄関やお風呂場、トイレに手すりがあり、トイレも広くゆとりがありバリアフリーの優しい作りになっていました。
外窓は、外から部屋の中が見えないようにマジックミラーになっておりました。
交通網の整備としては、三陸鉄道リアス線「大槌駅」(H31年3月)開通、三陸沿岸道路・釜石山田道路(大槌IC~釜石北IC)開通
町の拠点施設の整備として、大槌町文化交流センター「おしゃっち」(H30年6月)開館
大槌町における震災伝承の基本コンセプト
『忘れない』
事実を受け止め明日へと歩むため、津波で亡くなった方々を思い供養し、
心の復興を果たすとともに、津波の悲劇を忘れない、困難に直面しながらも
歩みを進めてきた姿を忘れない、そして多くの人に支えられ復興を進めていることへの感謝を忘れない。
『伝える』
二度と悲劇を繰り返さないため、近年加速的に発達した技術も活用し、もの、記録、写真や映像等、
あるいはそれらの複合的な方法で伝える。
『備える』
防災の知恵や知識を身に付け、地域や自らが津波の教訓を活かし、いずれまた起こる震災に備える。
大変多くの方が犠牲となられ震災伝承をされながら、現在も復興に向けての取り組みを進められています。
町長より震災時の状況を話してくださった中で、地域コミュニティの大切さを深く学びました。
地域コミュニティの強さが大きい程、復興の速度も早まるとのことや、仮設住宅に入る際も
地域コミュニティを意識した対応を心がけることの大切さをお聞きしました。
現在、地域のつながりを強めるべく、地域復興協議会や、コミュニティ協議会が行われています。
また、高齢化策として、町の37%が65歳以上で、10年後には47%になるとのことで、
高齢者見守りネットワークの取り組みが行われているとのことでした。
本区においても、日頃からの地域コミュニティの関わり方を考え取り組んでいきたいと思います。
東北視察1日目 釜石鵜住居復興スタジアム
朝8:48発のJR東北新幹線やまびこ号で復興スタジアムへ向け出発!
11:54新花巻駅到着の予定でしたが、途中一時停車したこともあり
約10分遅れで到着致しました。
12:25JR釜石線に乗り換え出発。
車中にて昼食をとり、14時前に釜石駅に到着。
釜石駅からバスでいよいよ復興スタジアムへ!!
ここで・・・
【釜石鵜住居復興スタジアムについて】
2011年の東日本大震災の際、釜石市では約4千世帯被災され、犠牲者は千人を超えました。
復興スタジアムは釜石市立釜石東中学校・釜石市立鵜住居小学校跡地に建設されました。
避難の際、小中の生徒達の率先避難行動が世界中に紹介をされました。
防災の考え方を発信しながら震災の記憶と防災の知恵伝え復興のシンボルとして建設された
「釜石鵜住居復興スタジアム」は2019年にアジアで初開催される
ラグビーワールドカップ2019日本大会において2試合行われます。
釜石鵜住居復興スタジアムに到着!
地元森林資源が活用された展望デッキで職員の方から説明をしていただきました。
復興スタジアムは、震災時に将来に希望を!と市民からのお声が発端となった
復興計画のひとつとのことです。
スタジアムの4つの特徴
■地元森林資源の活用
2017年の森林火災の木を再利用されたとのこと。杉の木が使用され
スタンド席の一部も木製になっています。
■防災の備え
万一の備えとして100トンの耐震性貯水槽、120トンの貯留槽の設置され緊急避難所になっています。
スタジアム背後には、裏山への避難路がつくられています。
災害時ヘリポートとしても活用されます。
■ハイテクなフィールド
メイングラウンドには、ハイブリッド天然芝が採用されております。優れた耐久性にメンテナンス性にも優れ
最高なパフォーマンスに必要なグラウンドコンディションが提供できるフィールドです。
■自然との調和
森と海に囲まれたスタジアム。
山、川、海が隣接している世界的にも珍しい自然と調和したロケーションに建設されたスタジアムです。
グラウンドの中で撮影!
あいにく小雨がぱらついていましたが、前日からの雨にも全く影響のないグラウンドに驚きました!
水たまりがまったくありませんでした!
ハイブリッド天然芝!
こちらのハイブリッド天然芝の特徴は、表面は全て西洋芝となり
芝の下にはコルクとエアファイバーが入っており、水はけが良く保水力があるのが特徴。
また、西洋芝が釜石の気候とマッチングしているとのことでした。
スタジアム背後の避難路
画像左側の、山を削って高台に移動した建物が移設された小中学校
視察を終えて・・・
現場に行って強く感じたことが、職員の方の復興スタジアムに対する熱い思いでした。
震災後、希望を見いだせないような心身共に大変ななか、市民の方のお声から始まった復興計画の一つとして
復興のシンボルである釜石鵜住居復興スタジアムが、震災の記憶と防災の知恵を伝え
永遠に語り継がれるようにすることの大切さを感じました。
ラグビーワールドカップ2019日本大会の無事故、大成功をお祈りいたします。











































