四日市市議会議員 中川まさあき

庶民の中へ、真っ先!まさあき!

春日市教育委員会視察

未分類 / 2015年1月20日

福岡県春日市におけるコミュニティスクール推進の取組みについて視察に伺いました。春日市教育委員会・春日市立小中学校が編著の「コミュニティ・スクールの底力ー共育基盤形成9年の軌跡ー」を読み、直接お話を伺いたいとお願いして、実現しました。
学校教育の課題と地域社会の課題と取組みを明確にしています。
地域社会の課題は、人間関係の希薄化、地域基盤の脆弱化しや世代間格差の進行です。
学校教育の課題は、家庭や地域の教育力低下による「教育は学校がするもの」風潮や「わが子さえよければ」風潮や教育指導内容の高度化・多様化による「あれもこれも」「ながら」「いそいで」風潮が挙げられます。
課題に対してコミュニティスクールの取組みは、学校を中核として教育や子育ての目標を学校・家庭・地域三者が共有し、それぞれの役割を①分担・協働し、②連携・補完しながら、子どもの育つ③地域基盤をつくるものと理念を明確にしています。
学校運営協議会は、趣旨・目的・方針を承認し、実働組織(学校組織、PTA組織、自治会組織等で構成)が具体的な活動をしています。
学校運営協議会は、自治会を明確に位置付けており、学識者の参画を必須として、教育委員会事務局職員の参画も必須としています。
実働組織が実施した例としては、ノーテレビデーやファミリィー読書リレーなどユニークなものあり、生徒が参画している学校もあります。
結果として、挨拶ができる子が増えた。全国学力学習状況調査もコミュニティスクールになってから着実に向上し、現在も高い位置で維持しているとの事でした。(但し、コミュニティスクールは学力向上のみ目的としていません。)地域行事も子どもの参画を前提とするようになったとの事でした。また、補導件数が激減しているとの事でした。
四日市市もコミュニティスクールを推進していますが、春日市のコミュニティスクールの理念の明確化、情報共有化、評価の見える化や自治会の明確な役割分担と評価ならびに学校の地域への貢献等が着実に年々積み上げられている凄さに共鳴し、本市のコミュニティスクールを見直していかなければならないと痛感しました。