四日市市安心の地域医療検討委員会
1月27日 19時30分~21時過ぎ迄の安心の地域医療検討委員会を傍聴した。医療、介護、福祉、市民、行政が一堂に会し、市の地域医療を構築するために設置されている。忙しい医療、介護関係者の為会議は常に夜間であり、診療着のまま駆けつける医師もおられる。
行政から次期介護保険事業計画・高齢者福祉計画(平成27~29年度)の基本的な考え方の説明があった。今回の計画は「地域包括ケア計画」と位置付け、「地域包括ケアシステム」構築の為、①地域包括ケア推進体制を確立する。②在宅・施設サービスと住まいを確保する。③地域資源を活かして高齢者の生活を支えるとともに介護予防を推進する。④医療と介護の連携で高齢者を支える。⑤認知症高齢者を地域で支える。の基本方針が示された。
また、在宅患者を支える地域の医療関係者(医師・歯科医師・薬剤師・訪問看護師・理学療法士等)と介護・福祉関係者(ケアマネ等)が、各専門性を活かした連携・役割分担のため、情報を共有する事が可能となる情報休システム(ID-Link)構築検討の経過報告があった。
また、医師会からは認知症ケアパス構築に向けた概念の説明があった。
さらに薬剤師会からは在宅医療における薬剤師の役割について、経験のある薬剤師による同行を含む在宅・グループホーム訪問等現場実務型研修の実施や介護事業者むけの「薬の談話会」の案内があった。
平成27年から地域包括ケアシステムの構築に向けて発進される中、四日市市の医療と介護・福祉の連携がさらに質的向上を目指してほしい。認知症施策推進においても国家戦略策定され国をあげて本格実施に始動した。四日市市は、認知症初期集中支援チームの設置(3つの地域包括センターへ設置)、認知症疾患医療センター指定への努力、認知症地域支援推進員を地域包括支援センターへ配置に向け半歩早くスタートをきった。このリードをさらに加速して推進をしてほしい。そう働きかける決意である。
四日市市安心の地域医療検討員会の皆様、行政職員の皆様、本当に遅くまでお疲れ様でした。今後とも、宜しくお願い致します。