今日、3月11日で東日本大震災から11年目に入ります。
歌謡曲「北国の春」の歌手・千昌夫さんの故郷でもある被災地・岩手県陸前高田市が名古屋市と友好都市協定を結んだことは以前ご紹介しました。
市では3月23日を陸前高田との「絆の日」と定めています。
発災の年から、毎年現地を訪れて復興の歩みと被災地の方々の心に寄り添ってきた私も、昨年はコロナ禍のため訪問ができませんでした。
震災記憶の風化や被災地への関心が薄れたことを心配する声も聴かれますが、今は感染を広げてはいけない時期です。
被災地を「忘れた」のではなく、「忘れない」からこそ距離をとっていることを知っていただきたいと思います。
東北の皆さん、私たちは決してあなた達を忘れません。
こんな時だからこそ北国のあの人この人はお元気だろうかと空を見上げて案じてあげたいものです。
コロナ禍で毎年恒例の陸高の中学生が名古屋市を訪れて行う職業体験も中止を余儀なくされています。
かつて、同市の戸羽市長は「東北の子ども達にとって多種多様な仕事を体験できる有難い機会で、よい刺激になっています」と感謝の言葉を語りました。
未来ある子ども達のため早期に再開できることを祈ります。
以前、陸高を訪問した時に宿泊したホテルのまだあどけなさの残る新入社員の女性が「職業体験で名古屋に行きました。今はこのホテルで働いています」と胸を張る姿に胸が温かくなりました。
名古屋市立大学の看護学部では2013年からの5年間、陸高枠を設け10名の卒業生を輩出し、その卒業生たちは故郷の医療現場で活躍しています。
卒業生たちとは今でも交流を続けているそうです。
岩手県でも新型コロナは猛威を振るっています。
名市大で学んだ卒業生たちは今この瞬間も患者の命を守る活動を続けていることでしょう。
コロナ禍で時は止まったようでも動き続けている物語もあります。
3月6日は二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」で大地が温まり冬眠していた虫が穴から出てくる頃を指します。
いよいよ春到来。
コロナ禍は3年目に入りましたが警戒と用心は怠らず、これまで培った経験と知恵で自分の中の時計の針を少しずつ動かしていきたいと思うのです。

