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去る2月10日(日)午後1時より、栄の名古屋市教育館において市民フォーラム「児童虐待を考える」が開催されました。この催しは名古屋市議会の公明党、自民党、民主党の教育子ども委員からなる「児童虐待防止条例を考える議員有志の会」が主催して行われたものです。当日は教育や児童福祉に関わる方々や市民の方あわせて200名の方が集まり熱心に耳を傾けてくださいました。フォーラムはまず、「夜回り先生」で知られる水谷修先生(花園大学客員教授)の講演から始まり、休憩をはさんだ後に名古屋市児童虐待対策LA(ロサンジェルス)調査団の報告、そして「児童虐待撲滅を考える」パネルディスカッションへと進み有志の会幹事からの条例素案の説明と総括で締めくくりました。

名古屋市では2011年10月に名東区において中学2年生の男子が虐待を受けて亡くなるという大変に痛ましい事件が起こりました。名古屋市議会の心ある議員はこのことを重く受け止め、市に対して様々な提案をしてきました。継続的に調査研究をしてきた議員たちから議員提案による防止条例を作ることになったのはある意味で必然的な帰結だったかもしれません。なぜなら、大きな課題として児童虐待は市をあげて取り組まなければならない課題なのですが、行政上どうしても所管局が決められます。名古屋市であれば子ども青少年局が所管局になりますが、防止のための取り組みは学校や医療機関そして県警と多岐にわたります。役所の性質上、どうしても他局には遠慮が生じます。それを乗り越えることができるのは議会以外にありません。今回、有志の会が考える条例案は役所の限界を超えたものになったと確信しています。その意味で、名古屋市において児童虐待防止条例が議員提案で出されることは大変に有意義なことだと思います。

さて、当日講演をお願いした水谷修先生とは7年来のお付き合いをさせていただいております。私は議員になる前から先生の著書の愛読者でした。お知り合いになってからは子どもたちのための様々なご助言をいただいたり、先生のお手伝いをさせていただきました。今回の講演のお願いをした時も、急な日程だったにもかかわらず快諾して下さり感謝しています。当日も体調が悪い中、最後までお付き合い頂きました。「今日は一生懸命やります」と会場に着くなり気合を入れるように言われました。フォーラムの終了後も議員有志との懇談会をもっていただき、国の動向や虐待やいじめの問題の課題を鋭い視点でお教えくださいました。この日のことは水谷先生の公式ブログにも書いていただきました。ご興味のある方はぜひお読みください。

当日のパネルディスカッションではコーディネーターを担当しました。実はパネルディスカッションに参加するのも初めてなら、コーディネーターを受け持つのも初めての経験でした。幸いにも参加者やスタッフからはそれなりの評価をいただきましたが、前日まで四苦八苦しながら試行錯誤の準備に追われました。どうせ初めてのことだから上手くやろうなんんて思わずパネラーが話しやすい話題を作ること、参加者が興味をもって聞いてくださることを重視しよう。自分が参加者として楽しめることが重要だと開き直ったのが良かったようです。良い経験をさせていただきました。

この市民フォーラムはまさに議員の手作りで作り上げました。企画立案、会場の準備、講師やパネラーの手配、当日の設営や運営、資料の準備等々。業者には一切任せず、全部議員とボランティアで作り上げました。ちなみに壇上のタイトル看板の木枠は私と妻で手作りしたものです。議員の手作りであるがゆえに少々ぎこちない点や行き届かない点があったと思いますが、その分思いのこもったフォーラムになったことと思います。

児童虐待撲滅―――それは実現困難なことと言われるかもしれません。しかし今回のフォーラムで現場の一線で活躍する方々のご意見を聞く中で最終目的であるその一点から目を背けてはいけないと改めて感じました。そこを目指して努力をしていくことが大事です。防止条例には市民の責務も定めることになります。まさに市民とともに児童虐待を根絶するためにつくる条例である以上、市民のお声を聞き、市民と一緒に考える機会を作らなければ議員の独りよがりとのそしりを免れません。その意味でも今回のフォーラムは条例提案のために必要不可欠なことでした。

2月定例会も近づき、議員条例案の提出期限が今日となっています。いよいよ本格的な議論が始まります。できるだけ多くの議員のご賛同をいただき無事に成立できるよう努力してまいります。

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たなべ雄一 Twitter
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名古屋市 田邊雄一