名古屋市会議員 さわだ晃一
(西区)

時代を見つめ、次代を変える。

地盤の液状化と地図

未分類 / 2012年4月14日

下の地図をご覧下さい。以前、地盤の専門家から戴いたものです。

 この地図は、縄文海進期(およそ6000~7000年前)の濃尾平野の様子を表しています。様々な地質データを解析して作り上げられたもので、当時は、名古屋市のみならず、小牧市や岐阜市の一部が海であったことが確認できます。

 名古屋市の地形は大まかに申し上げれば、竜泉寺や東山・鳴海の丘陵地帯、中区・千種区・昭和区・瑞穂区などの熱田・笠寺台地、市北西南部に広がる沖積地の3つに分けることができます。

 さらに地図をよく観察してみると、縄文海進期であっても陸地だった熱田台地の南端には熱田神宮、中央部には東別院、北縁には名古屋城が設けられており、先人たちが地盤や地質をよく理解したうえで、重要な施設を配置していたかを知ることができます。ちなみに、名古屋市役所、愛知県庁も熱田台地に建設されており、同義であると言えましょう。

 丘陵地帯の標高が60~100mあるのに対し、地元・西区の大部分は、海抜3m~8mの沖積低地にあたり、層の厚みが20m近くに達する地点が存在します。沖積層の特徴は、軟弱な地盤であると言われています。地図上では、我が家も完全に海の下です。

 「液状化で命を落とすことはない」と言われますが、東日本大震災で液状化による被害を受けた住家は、約2万7000棟もあり、市民の財産に深刻なダメージを与えました。住宅の補修に多額の費用を要するため、生活の再建を阻む大きな問題となっています。

 国土交通省では、住宅性能表示制度において、液状化対策に係る項目の追加が検討されています。
 過去2回、本会議の質問で、地盤の液状化対策についての対応を質しました。具体的な対策として、現段階では、情報の開示、液状化対策事業の創設、安価な地盤改良工法の開発、液状化に対する意識の向上など、住民・行政・企業の三者が一体となり、被害を減らしていくしかありません。

 今後も国等の動向を見ながら、調査・提案を続けます。