医療的ケア児への保育支援
本年 6月11日、いわゆる『医療的ケア児支援法』が超党派による議員立法で成立し、医療的ケア児の日常生活を社会全体で支えることが基本理念とされました。
私は平成30年、名古屋市会6月定例会において『医療的ケア児への支援』について質問し、医療的ケア児の実態把握調査、支援を総合調整するコーディネーターの養成および配置がなされました。
また平成31年から、医療的ケア児が安心して保育所を利用するにあたっての課題や必要な体制について検討するため『医療的ケア児保育支援モデル事業』が開始され、事業開始から3年で7人の医療的ケア児を公立保育所に受け入れてまいりました。
このたびの『医療的ケア児支援法』の成立を受け、『医療的ケア児保育支援モデル事業』について、一定の検証を加えたうえで、課題を整理し、いよいよ本格実施へと移行すべきであると訴えました。
また公立保育所のみならず、民間保育施設での受け入れ環境を整えるべく、課題の一つとなっている看護師の配置等に対する支援も検討すべきと提案しました。
子ども青少年局長からは
「課題への対策として、医療関係者等で構成される検討会の設置、医療的ケア児の申し込み方法も含めたガイドラインの作成、研修等の支援体制などを整備するとともに本格実施できるよう調整を進める。」
「また民間保育施設に対しては、国の動向に注視しながら、受け入れを行っていただいた場合の看護師等の配置など、支援の在り方についても検討していきたい。」
との大変前向きな答弁をいただきました。
今回成立した『医療的ケア児支援法』の趣旨に則り、適切な支援体制を構築することで、医療的ケア児が保育所や学校に通う機会が保証されれば、家族の負担軽減や、インクルーシブ社会の形成にも大きく寄与すると考えます。引き続き力を入れて取り組んでまいります!