★如何に残すか★
『世界記憶遺産』とは、歴史的に重要な記録遺産の保存と
活用を目的とした、ユネスコの事業です。
英国のマグナカルタ、独のベートーベンの交響曲第9番、
蘭のアンネの日記などが登録されていますが、
日本でも2011年に『山本作兵衛コレクション』が国内初登録されました。
来年、世界文化遺産登録を目指す
「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」の
構成資産として名乗りを挙げていた
福岡県田川市の旧三井田川鉱業所の生産設備が候補から漏れた折り、
調査員の目に留まったことから世界記憶遺産に結びついたもの。
作兵衛自身も炭坑の仕事に従事しており、
引退後に炭坑記録画を描き始めたとのこと。
当時写真撮影が禁止されていたため、
日記や手帳に書いた記録が頼りでした。絵の周囲にコメントが描かれており、
仕事や生活の厳しさがよく伝わってきます。
田川市石炭歴史博物館には、作兵衛の原画と共に、
採炭に使用された機具などが多数展示され、
日本のエネルギーを作り出してきた人々の苦労を知ることができます。
また博物館の周囲には、産業革命遺産の候補として推薦した
「立坑櫓」や「煙突」が現存し、また遠くにはボタ山も望めます。
▼長崎の世界遺産候補▼
さて、長崎では、炭鉱の島・端島(軍艦島)をはじめとした8資産が、
世界遺産登録を目指していますが、
遺産や記録を早急に整備する必要があります。
当時を知り、後世に伝え残せる「生の声」を如何に伺い、
如何に留めることができるか。
明日から始まる「企画展 ここがスゴイ!明治日本の産業革命遺産と長崎」
(長崎県歴史文化博物館<5月24日~6月29日)の開催を契機に、
しっかりと検討して頂きたい。





