環境生活委員会で、大村湾に異常発生したアナアオサの調査を実施しました。
場所は大村市の海上自衛隊敷地内で、航空機とヘリコプターが見えます。
時期的なものもあり、現在はこの付近に多く発生します。
大村湾は長崎県のど真ん中にある閉鎖性の強い海域。
狭く、ほぼ近い位置にある早岐瀬戸、針尾瀬戸で外海と接しているだけです。
長崎大学・中田教授によると、
「大村湾は夏になると海の上層部の水温が上昇、
また河川から低塩分の水が流れ込み、
相対的に低温かつ高塩分の下層と安定的に分離し混合しない。
このため長年海底に堆積した有機物の分解による酸素の消費で、
上下層の非混合により、表層からの酸素が下層まで届かず貧酸素状態となる。
このことが生態系に影響を及ぼす」と。
同教授は「環境悪化のスパイラル」を「改善のスパイラル」に転換させようと
夏季に大村湾中央部まで7㎞のホースを延ばし
酸素を海底に送り込む実験を実施中です。
また、教授は台風が来ないことで海が安定していることが原因の一つとも。
台風被害は困りますが、海にとっては年に数回の浄化ということになるのでしょうか。
また漁業者は、「かつて海には自然界で土から染み出、
河川より流れ込んだ水だったが、
現代は治山、防災でコンクリートの水路から直接海に流れ込む。
これも海の水質が変わった原因ではないか」と語られました。
自然を維持することは大変難しい問題です。
▼ふりかけ▼
発生したアナアオサを有効利用しようと、
NPO長崎海洋環境研究会(山中孝友理事長)は、
食用ふりかけや、魚や家畜の飼料を開発されました。
鶏の実験では、産卵率の向上とヨード分の増加。
乳牛に与えると、夏場の食欲が落ちず、さらに乳量も増加。
みかんでは糖度アップといずれも好結果。
今後は回収費用や衛生施設費のねん出が課題であり、
県議会に対するご要望でした。
大村湾の再生と地域産業の活性化のため、
知恵を出していこう。



