今日から2日間決算特別委員会のため県庁に来ております。
県議会ケーブルテレビ広報「こんにちは県議会です」がネットでも視聴できます。今回は総務警察委員会、農政林務委員会の9月定例会の模様です。私も出ています。
http://www.pref.nagano.lg.jp/gikai/tyousa/kouhou.htm#002
9月20日~開催された県議会9月定例会が昨日閉会となりました。
今議会も一般質問の機会を頂き、9月28日に登壇させていただきました。
一般質問の内容は下記の通りです。
【中小企業円滑化法期限後の対応】
はじめに、多くの中小零細企業の倒産を回避させてきた金融円滑化法(通称モラトリアム法)が明年3月末に期限を迎えます。関東財務局の調査では、平成24年3月末時点で県内で64,940件が同法を適用し貸付条件の変更等を実施しております。そこで金融円滑化法の期限を迎えるにあたり、県内の今後の影響をどのように認識されているか見解をお聞きします。
【ジョブカフェ信州運営事業】
次にジョブカフェ信州運営事業についてお伺いいたします。23年度の年間利用者数は28,654人と対前年度並に利用され、本年度においても1日平均103人が利用していると伺っています。また、キャリア教育を推進する出前講座は1昨年より35回増やし開催、若年就業体験チャレンジ事業(通称ジョブチャレ)においては1昨年より63回増やし実施。若年者雇用対策の積極的な推進に敬意を表するものであります。そこでジョブカフェ信州事業においては8年を経過し、一定の成果が出ていると察しますが、現状においての課題点についてお伺いします。以上2点について商工労働部長にお伺いいたします。
【再質問】
まず金融円滑化法ですが、本来この法の目的は、景気悪化のなか、既存の金融債務の返済をソフトランディングに履行し、その間、業績回復に向けての企業努力を促すものでありましたが、当初の目論見とは違い、デフレ、円高、震災等、景気を減退させる外部的要因による影響が予想より遥かに大きかったため、収益力の回復が見込めないのが、中小零細企業の現在の実態です。このような状況下、同法期限後においては、倒産また廃業に直面する企業が出るとの懸念の声も上がっております。 同法期限後において、不測の事態を回避していく大事な点はまず大前提として、国または、県単独関わらず大胆な経済対策を打つことであります。そのうえで県が対応していかなければならない喫緊の課題は2点あると思われます。1点目は、相談機能、再生支援の充実であります。金融庁は本年4月内閣府、中小企業庁と連携し「中小企業の経営支援のための政策パッケージ」を公表し、金融円滑化法の「出口戦略」として事業再生を円滑に進めるため、金融機関に対し、外部専門家と連携したコンサルティング機能の一層の発揮を促すように打ち出しており、再生支援の相談強化にかじ取りをすることに力点が置かれているように見受けられます。国の動きと連動し県内での動きとしては、中小企業再生支援協議会において10月から人員を増員し、一定の件数を目標に再生支援を推進する体制を取るとも伺っておりますが、県内中小企業にとっては敷居が高い支援であると感じます。そのため、地域ネットワークを活用しながら多くの企業が専門的な知見を基に相談を受けられる体制作りを県が積極的に推進していかなければならないと考えます。例えば、「ながの産業支援ネット」など経営課題を解決していくネットワーク組織がございますが、このような既存の組織を拡充、または新たに設置し、弁護士、会計士、中小企業診断士、司法書士、社会保険労務士等、専門的な視野で助言していただける方にも加わっていただきながら、小規模な中小企業も気軽に相談、再生支援の相談を受けられる経営支援体制の整備が必要であると思いますが、見解をお聞きします。
2点目は金融政策であります。この問題で県として支援できることは県制度資金の更なる拡充であります。中小企業にとっての喫緊の課題は、キャッシュフローが出せない中で既存借入金の毎月返済額を軽減し、資金繰りの安定を図ることです。また今後、取引先企業の倒産を起因に返済に苦慮する場面も十分に想定される範囲です。現在県制度資金の中小企業振興資金の緊急借換対策枠の取扱いは明年3月までとなっていますが、現況の企業実態に鑑み、3月以降も延長、現行制度では1回のみしか借換が認められないことから、再借換可能、返済期間も最長7年から運転資金としては長期になりますが、返済期間10年まで認め、返済額を軽減するといった制度拡充が必要であると考えますが、見解をお聞きします。
次に、ジョブカフェ信州事業の大きな使命の一つは県内中小企業の人材確保であります。県でも今後積極的に展開する次世代産業創出の推進においても、一番の要は産業をリードしていける人材育成、確保であります。昔も今も変わらず、まずは大手企業にチャレンジするというのが就職活動している学生のトレンドです。一方、中小企業は今後新たな事業展開を見据え、優秀な人材を確保したいと、双方の間にミスマッチが生じています。これを解消するべく前の一般質問で私は、もっと幅広く県内の中小企業をアピールしてほしいと訴えさせていただきました。その後ジョブカフェ内においては、長野県内企業情報コーナーを設け、県内中小企業のパンフレットが閲覧できるようになっており、ご尽力に感謝しておりますが、あと一歩踏み込んだ対策が必要と考えます。先般、長野市では中小企業を巡回するバスツアーが実施されました。現地に学生が足を運び、社長さんから仕事、会社にかける熱い話を聞く。実際の仕事現場を見る。新しい発見があり学生にも好評であったと伺っておりますが、このようなイベントを例として踏み込んだ中小企業の魅力発信の場を増やすことが必要であると考えますがご見解をお聞きします。
もう一つはジョブカフェ信州自体の情報発信力の強化です。若年者のライフスタイルにおいて、情報収集で一番利用しているのが、紙媒体や、ホームページでもなく圧倒的にフェイスブック、ツイッタ―等に代表されるSNS(ソーシャルネットワークサービス)を活用した情報収集です。参考に現在、大手企業においては、フェイスブックページを開設し就職情報を発信しております。例えば昨日松本で開催された合同就職面接会などイベントの周知、また、セミナー等スキルアップの旬な情報をSNS等で瞬時に発信することにより更に若年者のニーズとマッチした情報力発信の強化となります。このような取組みは予算はかかりませんので積極的な対応をと提案しますが、ご見解を商工労働部長にお伺いいたします。
【自殺対策について】
次に自殺対策についてお伺いいたします。本県では交通事故よりも多い、年間500人を超える人が自殺しているという極めて悲しい深刻な社会問題を抱えております。県では長野県自殺対策推進計画を策定し、平成22年から事業を推進してきましたが、本年度で計画が終了し、現在新たな推進計画の策定に向けご尽力されていますが、本年度で終了する自殺対策推進計画の効果はどの程度発揮されたか、また今後の課題を健康福祉部長にお伺いします。
また対策においては、連携機関と緊密な情報交換による様々な予防・事後対策、またゲートキーパー養成等にご尽力されていることには最大の敬意を表しますが、問題は自殺したいと思い込んだとき、行動に走るその入口段階でどのようにもっと効果的に阻止するかこれが重要なことです。先般30代の男性から生活苦から自殺したいとショッキングな電話がありました。大事には至りませんでしたが、私は県にこのような方はどこに相談に行けばいいかとお尋ねしたところ、心の健康相談統一ダイヤルか、各保健福祉事務所へ電話していただければとのご回答でした。現状の対応からすれば、全くその通りでありますが、しかし、自殺を考えている人が保健所に電話できるのかと私は思いました。体制は今のままで十分結構ですが、自殺を思い込む方達がすぐに誰かに話せるもっと認知しやすい仕組みづくり。例えば医療相談「♯8000番」のようにすぐわかる番号の統一化。現在県でも積極的にテレビ等も活用し、自殺予防のCM等で予防啓発もしていますが、そこに統一番号をテロップで流す等あらゆるチャンネルを利用しながら誰もがすぐに覚えられ、認識できる対応が必要であると考えます。健康福祉部長にお伺いします。
今日の午後は、若年者雇用の相談窓口である「ジョブカフェ信州」(松本市深志1-4-25)へお伺いし、現状と今後の課題について佐々木所長さんからお話を伺ってきました。現在1日約80~120名の方が来所され、求人検索、適性判断、職業相談、カウンセリングやガイダンス等を受けています。写真は、県内企業の情報コーナーです。本年2月の県議会一般質問で、私は県内ジョブカフェの一層の県内企業の情報
収集の強化が必要ではないかと提案させていただきました。その声にお応えして頂いた形です。県内企業のパンフレットが閲覧できるようになっています。県内には素晴らしい企業が沢山ありますので、求人されていない企業もありますが、中小企業の新しい発見があると思いますので、若者の皆様「ジョブカフェ信州」へ行った際は、閲覧してみて下さい。また、県内中小企業の合同就職説明会があります。(大学・短大・高専・専修学校の卒業予定者、卒業後概ね3年以内の未就職者の皆様が対象です)
長野会場 9月18日(火)13:00~16:30(受付12:30~)会場:ホテルメトロポリタン長野
松本会場 9月27日(木)(長野会場と同時刻です)会場:ホテルブエナビスタ
参加企業は信濃毎日新聞に掲載されるとのことです。当初1会場20~30社の見込みのようでしたが、50社ほどとの情報もあります。就職のチャンスです!就活の皆様頑張ってください!