昨日は、松本地方事務所林務課の職員の皆さんに無理を言って管内の林務行政に関わる課題となっている箇所、現在進められている施策5か所の現地調査を行っていただきました。

①安曇野市明科上生野の地滑りの状況と復旧計画
左記の写真が現場の写真ですが、平成23年5月に地すべりが発生し、下流へ土砂が流出する危険が高くなっているため、平成28年度を目途に地すべり防止事業を行っている箇所です。

②安曇野市明科押野山の松くい虫被害の激害状況と更新伐による復旧・被害材の利活用の計画
 一面松くい虫の被害により松林が赤茶けていました。全国で見ると松くい虫対策は半ばあきらめた県もあると聞いていますが、長野県は松くい虫対策はコツコツと息長く実施しており、被害は抑えられている状況です。観光県である以上景観の維持は大事な観点です。

③塩尻市の信州F・POWERプロジェクトの計画地視察・プレーリーファクトリー視察
県内初の木材集中加工施設、全国初の森林資源活用型バイオマス発電施設の計画地を視察。その後、征矢野建材㈱様のプレーリーファクトリーを視察し、力を入れている県産材での接着重ね梁、フローリングの製造工程を見させていただきました。

④長野県林業総合センターを視察
センター事業概要をお聞きするとともに、研究施設、併設されている「体験学習の森」も視察。
マツタケ等菌根性きのこ類の増産技術開発も行っており、40年間というデータをもっており、今後科学的な研究も行っていくとのことでした。

⑤美ヶ原・高ボッチにおけるニホンジカ広域捕獲等の状況を調査
今年度から県下10広域圏で10人程度の広域捕獲隊を編成し、集中的な捕獲が実施され、松本地域では460頭を捕獲したそうです。集落ぐるみでも捕獲の促進がされており関係各位のご尽力に敬意を表します。

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長野県 中川宏昌
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