子どもを性被害から守るために
今、大変ショッキングな事件が報道されています。教師らのグループが児童生徒の盗撮を行い、秘匿性の高いSNS上で共有していた——。決してあってはいけないことです。
こうした報道を目にする度に、私自身、胸が締めつけられる思いがします。
これまでも学校の中で「ちょっと違和感がある」と感じる出来事に遭遇することがありました。でも、多くの保護者は学校に聞く事も出来ず、声を上げにくいため、違和感を抑えてしまいます。だからこそ、この6月議会では、市の体制について質問しました。
■ 子どもたちの現実は、想像以上に深刻です。
SNSなどを通じて、子どもが自分の写真や動画を求められる「自画撮り被害」は年々深刻化しています。2023年には全国で527人、愛知県だけでも54人の子どもが被害に遭いました。中には小学生の被害も含まれています。
私が今回取り上げたのは、愛知県警と藤田医科大学が開発した【コドマモ】というアプリの導入です。
このアプリは、子どもがわいせつな画像を誤って撮影した場合、AIが自動で検知し、「これは危険だよ」と本人に知らせ、同時に保護者にも通知が行く仕組みです。
実際に、長久手市の3つの中学校ではこのアプリの実証実験が行われ、生徒の約4割が「このアプリは性被害の防止に役立つ」と答えています。それにもかかわらず、導入は「慎重に判断する」とのことでした。
でも、その間にも、子どもたちが被害者にも、時には加害者にもなり得る現実がすぐそこにあります。
■ 事件は「遠い世界の話」ではない。
例えば今年5月、尾張地方のある公立中学校で、男子生徒が学校のタブレット端末を使って女子生徒を盗撮するという事件が実際に発生しました。学校のタブレットは、家庭からの外部通信は制限されていますが、カメラは使えます。つまり、学校の中でも性被害は「起こり得る」ということです。
■ 声を上げられない子どもがいます。
アンケートでは、性被害を受けた子どもたちのうち、「誰にも相談できなかった」と答えた子が36.8%。
「保護者に相談できた」のはたった21%でした。
「担任の先生やスクールカウンセラー、養護の先生に相談できるようにしています」というのは制度上の正論ですが、本当に子どもたちは相談できているのか?
ここを大人が本気で考えなければ、声を上げられない子どもたちの被害は、見えないまま広がってしまう可能性があります。
■ 日本版DBSが、いよいよ動き出します。
こうした懸念を受け、2024年4月には「こども性暴力防止法」が施行されました。また、来年度からは教職員など子どもに関わる仕事に就く人の性犯罪歴を事前に確認する「日本版DBS」が始まります。
これは、教員などが過去に性犯罪歴がある場合、その事実を学校設置者が把握できる制度です。子どもたちが毎日を過ごす学校が、誰にとっても安心できる場所であってほしい。それは多くの親が願っていることです。
■ だから、私は問いました。
✔️ 法律が改正されたこと、SNSでの画像要求が犯罪になることを、子どもたちは知っていますか?
✔️ 学校で性被害が起こった場合の対応と、相談・支援体制はどのようですか?
✔️ GIGAスクールのタブレットが更新されるこのタイミングで、【コドマモ】のような性被害防止アプリを入れる選択肢はありませんか?
✔️ 学校の更衣室や体育館などの死角への配慮は?
✔️ そして、子どもに関わる大人の「性犯罪歴確認」は、どのように進めていくのか?
■ 子どもを被害者にも加害者にもさせないために。
一度ネットに拡散された画像や情報は、消すことが極めて困難です。また、性被害に気づかない子どもも沢山いるでしょう。だからこそ、私たち大人が、「こどもを守るための仕組み」を作ることが求められています。
私はこの問題を、母として、議員として、自分ごととして考え続けていきます。



