「人生会議」のすすめ…大切な人と未来を語る
長久手市在宅医療・介護連携支援センター(やまびこ長久手)主催の第7回市民公開講座が文化の家で開催されました。今回のテーマは「エンド・オブ・ライフケア」。人生の最終章について、大切な人と一緒に考える貴重な時間となりました。
私は過去の議会を通じて、「人生会議(ACP:アドバンス・ケア・プランニング)」の周知・啓発を推進してまいりました。今回の講座は、人生会議の重要性を多くの方に考えていただける機会になったと思います。この講座が実現した背景には、東名古屋医師会の専門的な視点と豊かな経験を活かした企画があったことが大きく、こうした取り組みが地域全体の理解と関心を広げていることに深く感謝申し上げます。
認知症ケア、介護、そして終末期医療に携わる専門家の方々が、それぞれの立場から実体験を交えてお話しくださり、参加者の皆さんは熱心に耳を傾けていました。講演では、利用者やご家族の思いに寄り添いながら、どのように支援や意思決定を進めるべきかが語られ、多くの学びがありました。
竹田晴幸さん(社会福祉法人百千鳥福祉会 理事長)は、認知症のある方々とともに過ごした日々を振り返り、意思決定支援の重要性を強調されました。また、加藤和子さん(長久手市社会福祉協議会 居宅介護支援事業所)は、93歳の女性Kさんとの関わりを通じて、人それぞれが持つ「思い」に寄り添う大切さを語られました。そして、水野智文さん(水野内科クリニック院長)は、急逝されたご家族との経験を交え、「もしもの話」を家族で共有しておくことの必要性を提言されました。
今回の講座を通じ、参加者の多くが「人生会議」の意義を改めて実感されたと思います。自分がどう生きたいか、どんな最期を迎えたいかを考え、それを家族や周囲と共有することが、より充実した人生につながることを再認識する機会となりました。
これからも、大切な人と未来を語り合える長久手市を目指し、議会活動を通じて人生会議の普及と啓発に力を注いでまいります。