デマンド型交通実証実験の成果と次へのステップ
長久手市では、令和6年10月から2か月間、デマンド型交通の実証実験を行いました。その成果と今後の取り組みをご報告します。
この実験では、N-バス東部線・三ケ峯線沿線を対象に、事前予約制の移動サービスを展開しました。
その結果、延べ316人の方が利用され、通勤や買い物、趣味・娯楽といった幅広い目的に活用されました。
また、子育て世帯の利用が全予約の18%にのぼり、小さなお子さんを連れた移動ニーズが高いことも分かりました。
実験概要と成果
●期間 令和6年10月1日~11月30日(2か月間)
●エリア N-バス東部線・三ケ峯線沿線
●運賃 1エリア200円、2エリア400円(一般タクシー型とハイエース)
●利用方法 電話またはWEBで事前予約
●利用状況
予約件数 189件(WEB予約149件、電話予約40件)
利用者数 延べ316人
●利用者層と目的
通勤や買い物、趣味・娯楽など幅広い目的で利用されました。
子育て世帯による利用も目立ち、全予約件数の18%が幼児・未就学児を同伴していました。
●乗り継ぎ需要
リニモや名鉄バスとの連携による移動需要が大きいことが確認されました。
●課題と今後について
アンケートからは、「もっと使いやすく」「利用しやすい料金体系に」といったご意見の一方で、「普段利用していない公共交通を試すきっかけになった」という声も寄せられたそうです。これらを踏まえ、以下の改善を検討した上で、令和7年度に新たな実証実験が行われる予定です。
①停留所の見直し 市民の要望を反映するため、停留所の公募を行う
②周知活動の強化 広報や地域説明会の充実を図り、利用促進を目指す
③割引制度の拡充 N-バスやリニモなどとの乗り継ぎ割引の実現方法を検討する
今回の実験から、特にリニモや名鉄バスとの乗り継ぎを利用した移動が多く、地域全体での公共交通のつながりが重要であることが改めて確認されました。
「住み慣れた地域で、誰もが安心して移動できる。」
全ての世代が異動しやすい長久手市の公共交通を目指して、これからも皆様の声を届けてまいります!