児童虐待防止推進月間~子どもたちへの安全な未来を紡ぐために
今日は長久手市内はお祭り日和で、古戦場と2号公園では楓まつりが、愛知県立大学では学園祭が、キンダーホルトではホルトまつりなどが開催され、秋の三連休中日は活気に溢れました。私は朝からキンダーホルトのホルトまつりにボランティアとして参加させて頂きました。
ホルトの皆さんとは朝の登校見守りの時に挨拶を交わす程度で、ゆっくりとコミュニケーションをとる機会がありませんでしたが、今日は子ども達を含めて沢山の方々との出会いがあり、一人一人の豊かな個性や、支える方々の優しさ・温かさに触れさせて頂きました。ほんの少しでもお役に立てて嬉しかったです。
また、その後はNPO法人CAPNAが主催し、11月の「児童虐待防止推進月間」に合わせて開催された「子どもの権利擁護と暴力 安全・安心社会の構築に向けて」と題されたセミナーに参加しました。
最近の報道から、学校や保育園、スポーツクラブなど、子どもたちが身の危険にさらされるケースが後を絶ちません。安全のために私たちが何をすべきか、その実態を共有し合い、解決に向けた議論が交わされました。
講演では、九州大学名誉教授であり臨床心理学の専門家、田嶌誠一氏が「子どもを暴力から護る取り組み」について語りました。田嶌氏は、「壺イメージ療法」という革新的な治療法を考案し、児童福祉施設での内部暴力を解決する「安全委員会方式」を創出した人物です。また、里親やファミリーホームへの支援も行っており、その貢献は計り知れません。
対談のセッションでは、田嶌氏と共に羽下大信氏が登壇しました。羽下氏は、児童の人権擁護に力を注いでおり、「住吉心理オフィス」を主宰する傍ら、川西市子どもの人権オンブズパーソン代表や、大津市子どもをいじめから守る委員会の委員長としても活動されています。
議論は単なる意見の交換を超え、昨今、増加傾向にある「子どもの暴力」や「大人の性加害」などの実態と具体的な解決策に焦点を当てていました。
参加者は愛知県内外の児童相談所の職員をはじめ、子どもと関わりの深いご職業の方ばかりなので理想論的な話ではなく、実態に即した課題の共有が図られた事で子どもたちが暴力のない環境で成長できるような社会の実現に向けた一歩を踏み出すことができました。
更に「子どもオンブズマン制度」など、私自身も議会の一般質問を通してご提案してきたものが、子どもにも、学校側にも大変有益なしくみである事が理解出来ました。今日のセミナーで得た知識を活かし、引き続き、子どもの明るい未来のために働いて参ります。