響愛学園 小さな芸術の森 作品展へ
今日は事業評価の傍聴後、発達障がいの子どもを育てる保護者会の方と、一宮市にある障がい児の芸術活動を支える「響愛学園」の作品展にお邪魔致しました。
18歳までの児童発達支援と放課後等デイサービス事業を行っている響愛学園「Mercy ART(マーシーアート)」では、芸術家による専門的な技術指導や療育を行いながら、それぞれの子ども達の個性と豊かな才能を伸ばす取り組みが行われています。
理事長の児島真里子氏は、全ての人が芸術活動を通して響き合い、相互理解を深め、ひとりひとりの個性を最大限に引き出す場の創出を目指しており、障がいという特性によって見逃されがちな「豊かな感性」を認め、伸ばし、人に繋げる事で、将来的に社会人としての自立を目指すという大変に情熱的な活動を展開されています。
今回、展示された作品には健常者が応募する美術公募展に於いて、愛知県知事や三菱UFJ信託銀行(株)等から大きな賞を受賞されたものがあったり、展覧会では「是非購入したい」と要請される、素晴らしい力作が揃っていました。
響愛学園は民営ですが、沢山の保護者の理解と、一部クラウドファンディングによる支援が呼びかけられて設立・運営されています。また、この施設で指導に当たっている音楽家や芸術家30名中20名は正規雇用で、安定した就労環境が整えられていた点に驚きました。
愛知県芸術大学を有する長久手市でも、芸術活動を教える側と、障がいがあっても職業として自立を目指す側の、相互の特性を活かした活動拠点が設置される事は、福祉的な観点からも望ましいと感じました。障がい者が地域で自立した生活を送ってゆけるまちづくりが全国に広がっています。今回、新たなモデルケースとして学ばせて頂く事が沢山ありました。