至上の印象派展 ビュールレ・コレクション
名古屋市美術館開館30周年記念で行われている絵画展「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」を鑑賞して参りました。
スイスの大実業家エミール・ゲオルク・ビュールレ氏は生涯を通じて絵画収集に情熱を注いだコレクターだったそうで、日本で氏のコレクションが一気に公開されるのは2度目。今回が最後となると聞き気になっていましたが、僅かな隙間時間にようやく観に行く事が出来ました。
モネ、ルノワール、セザンヌ、ゴッホなど著名な作家の代表作がずらりと揃っていて、教科書などで目にした作品が目白押しでした。
中でも絵画史上、最も有名な少女といわれるルノアールが描いた「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢」の前には終始、人集りが止むことはありませんでした。私もその美しい少女の横顔には引き込まれました。
また、個人的にはゴッホの《花咲くマロニエの枝》が最も感動しました。73×92cmという巨大なキャンバスに美しいマロニエの花が描かれています。
晩年の作品の多くは極限の精神状態で描かれているためか、迫り来る様な強いタッチに感情移入してしまい非常にエネルギーを要する方も多いと思いますが、この《花咲くマロニエの枝》は同時期に描かれた作品にも関わらず、花をこよなく愛し、生涯モチーフとし続けた彼の優しい眼差しが自然に伝わる美しさを感じました。残念ながら、この作品の完成から2カ月後にゴッホは自死してしまいます。
また、唯一写真撮影が許されていたモネの《睡蓮》は、今回初めてスイス以外で展示が行われたそうで、こちらも非常に見応えがありました。9月24日まで開催されていますので是非、足をお運びください。
※美術館の中はエアコンが大変効いていますので、上着を持っていかれると安心して観覧頂けると思いました。
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