保育所の補助金不正問題 武蔵野市はだいじょうぶ?
2023/04/27
昨日の東京新聞に下記の記事が掲載されました。
小金井市が調べたら、新たに10施設(8法人)に対して合計約4,000万円の補助金を過大支給していたことが明らかになったというものです。
小金井市が過大支給、保育所10施設に補助金計4000万円 コスモズ不正問題を受け調査、ずさん審査明らかに
2023年4月26日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/246271
では、武蔵野市はだいじょうぶなのか?
そもそも、このコスモズの不正受給の話が最初に小金井市で発覚し、その後、三鷹市、小平市、杉並区ときて
3月24日武蔵野市にある保育所も不正受給があったことが明らかになった経緯があります。
保育所補助金不正受給 武蔵野市でも3000万円 小金井市の「コスモズ」が4件目 総額8000万円超に
2023年3月24日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/239748
それを受けて
2023年4月10日 文教委員会懇談会が開かれ、担当者から議員に対して状況の説明があしました。
武蔵野市における不正は、コスモズ側が本体工事と偽って、外構工事を含めた建設費を申請したことで約2,800万円を不正受給したものですが、私たち議員が様々質問しても、コスモズからの十分な説明がないということがわかったかんじで、今後、不正防止が出来るのか疑問が残る懇談会でした。
今回の報道を受け、担当者に聞いたところ
小金井市の今回の件は、補助金の対象外の外構工事費が含まれて請求されており
本来なら担当者がそれを指摘しなくてはいけなかったが、それが出来なかったということで過大支給してしまったとのこと。
武蔵野市においては、制度に精通した担当者がしっかり審査していたので、そういうことはないとのことです。
それで少し安心しましたが、3月24日の報道にあったような、民間と民間の間で2重帳簿にして故意に補助金を不正受給しようと画策されてしまうと、不正を見抜くのはたいへん困難なこともわかりました。
武蔵野市において、保育所の新規建設は落ち着いた状況ですが、ここに来るまでの建設ラッシュで次々に開設された保育所については、専門家に委託して詳細に申請内容を精査するべきではないかということを申し上げました。
また、小金井市の状況を仲間の市議さんに伺ったところ
コスモズの対応は、たいへん悪く、4月25日にその報告を聞くため、市議会厚生文教委員会を開催したが、十分な説明はなく、また、1ヶ月後に先送りされたそうです。
小金井市が今回補助金の対象を十分チェック出来なかったのは、昨年、前市長が辞任するきっかけとなった市立保育の廃園問題が起きており、担当者が忙殺されていたのではないかとの見方もあります。
保育所建設は、待機児解消を国が推し進めてきたので、1/6の自己資金があればよいと聞いています。膨大な補助金がつぎ込まれるのは、子ども達を守るためですし、働きたい女性を守るためだと思います。それを、金儲けの手段と考える輩は許せないですし、そういう事業者につけ込まれない行政にして行かなくてはならないと考えます。
引き続き、注視して参ります。
参考
保育所補助金の不正受給、杉並区でも2500万円 小金井市の「コスモズ」 三鷹、小平に続き…資金の流れは
2023年3月16日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/238256
「コスモズ」が保育所開設時の補助金2000万円不正受給か 都内21カ所で認可保育所を運営
2023年1月25日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/227157
小金井市長が辞職するきっかけとなった市立保育園問題の現状とは
2022年11月18日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/214580
東京都小金井市が市立保育園を廃園 議決経ずに専決処分 市議ら「議会軽視の暴挙」と批判
2022年9月30日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/205491