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福祉的な立場から考える、教育及び小中一貫教育等について 一般質問しました

子育て支援 政策 文化・教育 福祉 議会 障害者支援 / 2017年11月30日

2017-11-29

内容は、以下の3項目です。

1、インクルーシブ教育の拡充について

2、スクールソーシャルワーカーの常勤化について伺う

3、障害児に対する切れ目のない支援について

 

まず、<インクルーシブ教育>

今年度より、市立全小学校に特別支援教室を開設し、発達障害等のある児童に対して教員が巡回するかたちでの指導・支援が始まりました。

http://www.city.musashino.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/007/024/tokubetusien.pdf

その先生方の経験について伺ってみました。

◇特別支援学校教諭免許状の保有割合:4.3%

通級担当の教員で

◇1年目:0、3年未満:13.3%(2人)、10年以上:46.7%

比較として通常学級の担任は

◇1年目:7%、3年未満:12.2%、10年以上:48.2%

特別支援教室には、東京都から特別支援教室専門員という連絡調整など事務仕事を補助してくれる方と、臨床発達心理士等 (巡回)専門の知識をもって、アドバイスしてくださる方が新規採用されており、管理職はもちろん、全教員、全保護者に理解してもらえるよう運用していくということでした。

 

<スクールソーシャルワーカーの常勤化について>

現在、武蔵野市には2人のスクールソーシャルワーカー(以下SSW)がいらして、依頼があった学校に訪問してくださっています。
しかし、相談を待っているのではなく、現場で子どもたちの中に入って、子どもたちの力になってほしいと考えます。そのためには、常勤化が必要です。

座間市のアパートで切断された9遺体が発見された事件は、あまりにも残虐であり、怒りを禁じえません。さらに、被害者の「死にたい」という言葉の裏にある悲痛な「SOS」の叫びを思うと、いたたまれなく、ネット上でしかSOSを発信できなかった若者たちの心に寄り添える相談体制を早急に整備しなくてはならないのではないかという思いを強く抱きます。そのために、「学校」をプラットフォームとして考えることは有効だと思います。ただ常勤化には大きなコストがかかります。でも、やってほしいと思います!

なぜなら、例えば、心が折れてしまって、不登校になった子に、先生方は、どうやって登校できるかを考え、様々提案するのではないでしょうか。でも、心のエネルギーが無くなっているから、無理なんです。でも、できないって言うと、先生も親も悲しい顔になって、そうすると、先生や親の期待に応えられない自分がもっとダメな人間に思えてくるんじゃないかなと思います。

再質問の際、中島芭旺くんのツイッターを引用させて頂きました。

https://twitter.com/bao829/status/935061090542555137

先生や保護者と違う斜めくらいの立場から、子どもSOSを受け止めてくれる大人が学校にいることで子どもたちの応援をすることはできないでしょうか。

ご答弁は、人材確保や個人情報の管理などの課題があるのではということでした。

子どもの気持ちに寄り添ってくれる大人が学校に増えていくといいなあと思います。

 

<障害児に対する切れ目のない支援について>

先日行われた、障害者団体の皆さまとの懇談会の中で、「こども発達支援室ウィズ」親の会の方から、小学校就学にあたり多方面にわたる相談にのってくれる「コーディネーター」を配置してほしいという声が上がりました。武蔵野市では、障害児のご相談は、お隣の「地域療育相談室ハビット」がやってますとお答えしたところ驚かれました。ウィズ親の会の方々は、ハビットは、療育のことを相談するところだと思っていたので、就学のことや放課後等デイサービス事業について聞いたことはなかったそうです。

このことからわかることは、市が用意して頂いている支援がまだまだ市民の方々に正しく認知されていないのではないかということです。

武蔵野市では、

◇就学前の発達相談:ハビット

◇就学の相談:本庁教育支援課、教育センター

◇放課後等デイサービス事業:ハビット、障害者福祉課

しかも、「障害者福祉のしおり」が、障害者の保護者にとってはわかりづらく、都立特別支援学校のことの記載もない。

わかりやすい冊子を作ってほしいということと、相談者に寄り添ってくれる「福祉コンシェルジュ」(福祉制度総合案内人)の設置を三度お願いしました。

ご答弁は、「現在の窓口でご案内します。他課に渡る場合には、最初の窓口の担当がご一緒しますとのことでした。

なかなか、実現できませんが、粘り強く頑張ります。

文教視察④枚方市のネウボラ

子育て支援 文化・教育 視察 議会、委員会 / 2017年11月22日

2017年10月文教委員会の行政視察より

【枚方市のネウボラについて】

産後ケア事業を充実させている枚方市に伺いました。

文教視察2 016

まず、注目したのは

妊娠届け出時に全数保健師が面談をしている

他、選べる母子健康手帳、すくすく子育て手帖の配布

地区担当保健師の名前を入れたマグネット

IMG_0718

いろいろ工夫されています。

 

平成26年12月 妊娠・出産包括支援モデル事業としてスタート

病院のあきベッドをりようして、宿泊サービスを開始されています。

産科医療機関5か所、助産所が2か所あることは、産後ケア事業が成立した大きな要因かと思います。

市立病院と保健所が隣同士であることもフォローしやすいですね。

産後のショートステイ、デイサービスは、ゆっくりできると好評だそうです。

また、現在は、希望すれば産後ケアを受けられる状況で、抽選などはないようです。

保健師が44人と人数が多く、妊産婦さんに係ろうという意欲を感じました。

2017-10-19枚方市産後ケア12017-10-19枚方市産後ケア2

説明にいらした課長さんはじめ3人とも女性で、女性管理職がいることはいいことだと思いました。

予防接種や定期健診の未受診者の家庭訪問も実施されているそうです。

出産後から地域で子育てをするところは、よくフォローされている感じがありました

その後、幼児期、学童期などへの連携は、まだこれからというところでしょうか

「ひらかたコンソーシアム」で地域連携構想もあり、地域で健康増進に取り組んでおられるようです。

枚方市役所にて説明を伺ったのですが、枚方駅のすぐそばで、あのTUTAYAの発祥の地とあって、駅前には、Tサイトがありました。

 

文教視察③名古屋市の小中一貫校

小中一貫教育 文化・教育 視察 議会 / 2017年11月22日

2017年10月文教委員会の行政視察より

小中一貫教育の是非を考える参考とするため、名古屋市の小中一貫校である笹島小学校・笹島中学校に伺いました。

名古屋駅から徒歩10分笹島小学校・笹島中学校はありました。

文教視察2 004

周りが市場の施設に囲まれており、名古屋駅から近いため高層ビルや高速道路がみえます。

まず、驚いたのが、大きな山車が2基保管されており、ガラス越しに見ることができます。

文教視察2 005

笹島小学校・笹島中学校は、新明小学校、六反小学校の生徒数減少により統合が検討され、

その折に笹島中学の敷地に3校を統合し小中一貫校として、平成22年4月に開校。

現在も、小学校 普通6学級 児童数126名、特別支援2学級 6名

中学校 普通3学級 生徒数62名 特別支援2学級 生徒数4名

児童生徒数は少な目です。

校舎は、6階建て。

校庭は、2階(体育館の上)にあります
文教視察2 002

1階:地域交流スペース

2階:職員室、特別教室

3-4階:小学生

文教視察2 023

5階:中学生

6階:屋外プール、ランチルーム

プールはたいへん広く、写真右2コースが浅く、写真左4コースが深い。このため、水を抜いて深さ調節をする必要はない。温水ではない、屋根があるため水が温まりにくい。

文教視察2 008

半地下にバスケットコートが3面取れる大きな体育館があり、そのうえ(2階部分)にグランドが乗っています。グラウンドは少し小さめです。

文教視察2 029

6・3制で、同じ校地に中学校と小学校があるだけで、普通の小中学校と同じですとおっしゃるとおり、特に乗り入れ授業などは行っていないそうです。

ただ、職員室が1つであるため、連携はひじょうにスムーズであるという利点があります。また、体育祭、文化祭等年3回の行事を小中合同で行うことで、子どもたちの交流を図っているそうです。最初は、小学校、中学校の文化の違いから会議が長引くこともあったそうですですが、今は、なれてきたので、スムーズに運営できているとのこと。

小学6年生の子どもたちが最高学年という意識が持ちにくいので、成長が滑らかであるとのことです。

給食は、小学校は自校式。中学校は、センター式でお弁当も可。自動販売機で、スクールランチの予約を行い、ランチルームで食べるそうです。

文教視察2 017

教員の移動に関しては、希望をだせる。笹島への移動を希望しないという選択肢も可能。

9年間一緒でしかも1クラスということで、人間関係などに問題が生じた場合は、転校等の措置が取られることもあるとのことでした。

 

文教視察②なごやほんでキフ倶楽部について

文化・教育 視察 / 2017年11月22日

なごやほんでキフ倶楽部

鶴舞中央図書館にて、なごやほんでキフ倶楽部について伺いました。

これは、図書のリサイクルということではなく、寄附者が、こういうジャンルの本を図書館に寄附したいという気持ちに寄り添いながら、実際の書籍を購入し寄附をするという取り組みです。

寄附者には、特典もあるそうです。

おもしろい仕掛けですよね

なごやほんでキフ倶楽部1

なごやほんでキフ倶楽部1

なごやほんでキフ倶楽部2

なごやほんでキフ倶楽部2

私たちは、図書館のバックヤード、書庫などを見せて頂きました。

名古屋市では、蔵書を1冊は残し、鶴舞中央図書館で保存しているそうです。

昔懐かしい本や、新聞なども膨大な量が保管されていました。

文教視察1 008

文教視察1 011

文教視察①なごや子ども応援委員会について

文化・教育 視察 / 2017年11月22日

日付は前後するのですが、10月に文教委員会で行政視察に行って参りましたので、6つの視察項目についてブログにアップいたします。

①なごや子ども応援委員会

「なごやっ子」の育ちと針路を応援する仕組みを確立!

常勤のスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、スクールアドバイザーとスクールポリス(現在は非常勤)からなる4職種のチームで子どもを応援する日本初の仕組み「なごや子ども応援委員会」を確立して、悩みを解決し、目前の進路にとどまらず、「大きくなったら何になるの?」と一緒に考えて、将来の針路を応援します。

また、貧困問題に起因して深刻化する子どもの問題に正面から全庁的に取り組みます。

なごや子ども応援委員会1

なごや子ども応援委員会1

なごや子ども応援委員会2

なごや子ども応援委員会2

H25年、河村市長がアメリカ滞在中に、名古屋市で中学生の自死事件がおきたことから

このような問題をなんとかしたいという市長のリーダーシップのもと、アメリカでカウンセリングを学んだかたを首席指導主事に迎えH26年なごや子ども応援委員会を市内11校に設置した。

現在H29年度

○スクールカウンセラー 58名

○スクールソーシャルワーカー 18名

○スクールアドバイザー 11名

○スクールポリス 11名

注目する点は、一般的には巡回型であるSC、SSWを常勤としていることと4職種の方がチームで動いていることです。

常勤化することのメリットは、

学校側がこんなこと相談するほどではないかなと思うことでも気軽に相談でき、SC、SSWに相談するハードルが下がるため、問題を早期に相談できること

不登校などの問題にじっくりふみこめること

等があります

なごや子ども応援委員会相談件数

なごや子ども応援委員会3

なごや子ども応援委員会3

なごや子ども応援委員会4

なごや子ども応援委員会4

首席指導主事のかたが強調されていたのは、

「キャリア教育」

日本でキャリア教育=進路指導と思われているが、そうではなくて、困難な状況があっても、どうやって生きていくのか、人生を応援すること。生きていく力をつけること。

不登校などの問題があるとき、教員側からいうと

なぜ来ないのか、保健室ならこれるのか等強引に問題解決の方向に持って行こう

とするが、SC、SSWは、アプローチの仕方がちがう、子どもの寄り添って話をする

アメリカでは、不登校という概念はない

みんな同じでないということが共有できている

日本では、みんな同じにしなくてはいけないと教員が考えている、その教員の見方を変えなくてはいけない

教育委員会のトップにこういう考え方の方がいらしてくださることは、ドロップアウトするかもしれない子どもにとって、力強いセフティーネットになるのではないかと思いました。

文教視察1 012

緊急医療情報キット

災害 防災 高齢者支援 / 2017年11月19日

2017-11-19

「緊急医療情報キット」ってご存知ですか?市民の方よりお問い合わせがあったので、調べて掲載させて頂きます。

武蔵野市では、平成26年より高齢者の在宅介護支援を中心に、

封筒に入れて冷蔵庫や玄関にマグネットクリップで止める形で提供しています。

武蔵野市の緊急医療情報キット

武蔵野市の緊急医療情報キット

http://www.city.musashino.lg.jp/kurashi_guide/anzen_anshin/kyukyu/1006037.html

ご自宅で、急に倒れてしまったりして、救急車を呼んだ時などにご本人の意識がなかったり、ご家族が留守だったり、動転していたりすると救急隊員に必要な情報を伝えることが難しくなるので、必要事項を普段から準備しておくものです。

飲んでいる薬の正確な情報などは、家族でも急にはわからなかったりしますよね

 

高齢者に限らず、以下のところで市民は誰でも手に入れることが出来ますので、ぜひご利用ください。

  • 武蔵野市役所(地域支援課・高齢者支援課・障害者福祉課)
  • 市政センター(中央・吉祥寺・武蔵境)
  • 在宅介護支援センター(高齢者総合センター、ゆとりえ、吉祥寺本町、桜堤ケアハウス、吉祥寺ナーシングホーム、武蔵野赤十字)

 

そもそも、この

「救急医療情報キット」は、

米国オレゴン州で運用されていたシステムを参考に、岡本教授が港区に提案したものです。高齢者を中心に、2008年から港区で配布が始まったものだそうです。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/201703/CK2017032102000162.html

 

筒状の容器にいれ、冷蔵庫に保管すると、災害や火災の時も安心ですね、一方で、他人に冷蔵庫を開けられるのが嫌だというご意見もありますし、玄関などのほうが、素早く見つけられるということもあるので、どちらがいいか迷うところですが

武蔵野市は、封筒式です。心配な方は、100円ショップなどで容器を購入し冷蔵庫にも入れておいてもいいかもしれませんね。

一般質問の通告書を出しました

小中一貫教育 文化・教育 議会 障害者支援 / 2017年11月17日

2017-11-16

平成29年第4回定例会が以下の日程で行われます。
新市長の施政方針演説から始まります。私は、以下の内容で一般質問いたします。
内容は、大きく3点
<福祉的な立場から考える、教育及び小中一貫教育等について>
●インクルーシブ教育と小中一貫について
●スクールソーシャルワーカー等の常勤化と小中一貫について
●障害児に対する切れ目のない支援について

順番(通告書を出した順で決まる)は13番目なので11月29日の午後くらいになると思います。傍聴も可。インターネット中継もありますので、ぜひ、ご覧ください。

日程

11月22日(水曜日)施政方針
11月24日(金曜日)代表質問
11月28日(火曜日)一般質問
11月29日(水曜日)一般質問、議案、請願・陳情上程付託ほか
11月30日(木曜日)予備日(前日の日程が終了しなかった場合のみ開催)
12月11日(月曜日)決算特別委員会審査報告ほか
12月21日(木曜日)各委員会審査報告ほか

1 件 名  福祉的な立場から考える、教育及び小中一貫教育等について

(要 旨)

1、インクルーシブ教育の拡充について

今年度より、市立全小学校に特別支援教室を開設し、発達障害等のある児童に対して教員が巡回するかたちでの指導・支援が始まりました。このような巡回方式が定着し、教員全体に理解が深まれば、障害のあるなしにかかわらず、すべての子どもが共に学び共に生きるインクルーシブ教育システムの構築につながっていくのではないかと期待しております。ただ、急な、システム変更による弊害や過渡期であるが故の教員の皆様の負担、また、今後より充実していくにはどうすればいいのかについて伺います。

①2年前にも伺っておりますが、武蔵野市において、特別支援学級担当教員で、小中学校教諭免許に加え、特別支援学校教諭免許状の保有割合について、現在の状況を伺う。

②特別支援教育 通級指導担当教員の教員としての経験を伺う。

1年目教員の人数と全体に占める割合、3年未満の教員の人数と割合、10年以上勤務の人数と割合

③通常学級における担任教員の経験を伺う。

1年目教員の人数と全体に占める割合、3年未満の教員の人数と割合、10年以上勤務の教員の人数と割合

④特別支援教育 通級指導担当教員の通級を担当する年数はおおよそ何年くらいか伺う。

⑤通級が巡回型での対応になると現場でのOJTが難しくなるのではないかと懸念しているが、巡回型になったことで、今年度より新たに配慮していること等について伺う。また、通級指導担当教員から職務に関して不安や戸惑いなどの現場からの声はいかがか伺う。

⑥教員全体の中で特別支援教育に関する専門性を持った教員が少ない上に発達障害は増加傾向にあり、障害の特徴も多岐に渡ることから、特別支援教育に専門性を持った教員がすべての生徒に係ることは困難であることが予想できるため、教員全体が特別支援教育に対する知識をもち理解をしていくことが大事であると思うが、全教員の資質向上についてどうお考えか伺う。また、具体的に進めている取り組みがあれば伺う。

⑦特別支援学校との交流や特別支援教育に精通したOBの方に入ってもらうなどの措置は考えられないのか伺う。

⑧小中学校での個別の教育支援計画の作成状況を伺う。

⑨特別支援教育コーディネーターは、どのような役割を担っているのか伺う。

⑩自閉症児教育に大きな成果を収められている市内の私学の開学当時のエピソードとして、開園に際し園児を募集したら、たまたま障害児が混じっていて、その親から入園の可否をきかれ創立者は即答で「私が教育してあげる」と受け入れたことから、自閉症児の受け入れが始まったと伺った。まさに、「排除しない」教育への情熱を感じる。このエピソードのように学校に1人情熱をもった教員がいるだけで、学校全体が変わると考える。そして、その役割を担うのは、管理職ではないかと考えるが、平成27年第3回定例会でお伺いした時は、夏休みに研修を行っているというご答弁だった。その後、管理職にたいする研修等は、変化しているのか伺う。武蔵野市の小中学校の管理職の皆さんは、インクルーシブ教育にどのような思いで取り組まれているのか伺う。

⑪現在検討中の小中一貫教育を仮に導入した場合、特別支援教育に関しての、メリット・デメリットをどう考えるかを伺う。

 

2、スクールソーシャルワーカーの常勤化について伺う

①平成20年文部科学省は、「スクールソーシャルワーカー(以下SSW)活用事業」を新規事業として実施しました。「“学校を休む”児童生徒の欠席と教員の休職」(保坂亨 著)の中で、スクールカウンセラー(以下SC)との違いについての説明として、当時の文部科学省の言葉を引用し「非常に端的に言うならば、不安や悩みを吐き出させ、負担を軽減するのが、スクールカウンセラーで、不安や悩みの要因自体に働きかけるのがスクールソーシャルワーカーである」としている。

先月は、文教委員会の視察で名古屋市に伺い「なごや子ども応援委員会」について勉強して参りました。名古屋市は、11校の設置校を設け、SC 、SSWを常勤にしています。常勤化することのメリットは、学校側がこんなこと相談するほどではないかなと思うことでも気軽に相談でき、SC、SSWに相談するハードルが下がるため、問題が深刻化する前の早い段階で相談できること、日常の児童生徒の様子がわかること、不登校などの問題にじっくり踏み込めること等を挙げていらっしゃいました。私も、教員ではない福祉職が教育現場に張り付いて、子どもたちの息づかいを感じながら、常に子どもたちを守ることに大きく賛同するところであります。1年前にお伺いした時には、SSWに常勤化するほど仕事はないのではないかというお答えでした。確かに、座して相談者を待っているだけでは仕事は少ないかもしれません。そうではなくて、子どもたちの中に入って子どもたちと生活を共にして見守ることから仕事を始めて頂きたいと思いますがいかがでしょう。

このような、SC、SSWの常勤化についてのお考えを伺う。

②また、名古屋市で、常勤化という非常に予算のかかる事業が出来たのは、市長のリーダーシップでありました。平成25年に市内の男子中学生がいじめにより自殺してしまったことを受けて、翌年の平成26年4月に「なごや子ども応援委員会」はスタートしております。

武蔵野市では、いじめによる自殺ということは伺っておりませんが、大なり小なりいじめはあります。教育の分野ではございますが、SC、SSWの常勤化についての市長のお考えを伺う。

③現在検討中の小中一貫教育を仮に導入した場合、SC,SSW等の福祉職の配置に対してメリット、デメリットはあるのか伺う。

 

3、障害児に対する切れ目のない支援について

先日行われた、障害者団体の皆さまとの懇談会の中で、ウィズ親の会の方から、小学校就学にあたり多方面にわたる相談にのってくれる「コーディネーター」を配置してほしいという声が上がりました。武蔵野市では、障害児のご相談は、お隣のハビットがやってますとお答えしたところ驚かれました。このことからわかることは、市が用意して頂いている支援がまだまだ市民の方々に正しく認知されていないのではないかということです。

①障害児の就学相談の際、ウィズやハビットと教育支援課との連携について伺う。

②障害児が就学する際の手順は煩雑である上、障害の種類や程度によって、進路が多岐に渡ることから、一目でわかるような冊子が必要ではないかと考える。例えば高齢者に対しては、介護保険の利用に関して「知って利用しよう介護保険」が作成されており非常にわかりやすいと感じる。障害児に対しても、このような配慮が必要ではないか。ご見解を伺う。

③就学に関する説明会が1回と伺っている。そこに行けなかった方々のフォローはどのように行われているのか伺う。

④過去に二度、「福祉コンシェルジュ」(福祉制度総合案内人)の必要性を質問させて頂きましたが、それぞれの専門で対応するというご答弁を頂いています。しかしながら、今回のケースは、相談者がどこから手を付けていいかわからず困惑し、助けを求めているように感じる。市民から「聞かれたことだけに答える」これでは聞きたいことがうまく分類できないと聞くことはできない。制度を知らなければ申請することはできない。困っている方の苦しみに寄り添って、一緒に該当の窓口を探してくれる人が望まれているのでないでしょうか。

窓口まで到着すれば、それぞれのご専門が、正しい知識で対応頂ければいいのではないでしょうか。どうしていいかわからないから困っている方に寄り添う、「福祉コンシェルジュ」(福祉制度総合案内人)が必要であると考えますが、ご見解を伺う。

武蔵野市小中一貫教育検討委員会 第5回を傍聴

小中一貫教育 文化・教育 / 2017年11月9日

2017-11-07

武蔵野市における小中一貫教育の是非について、委員長からも何度か「未だないものを議論するので難しいですね」という発言がありましたが、そのとおりだと思います。ただ、校舎の更新に合わせて、20年30年がかりで小中一貫教育に移行していくこと、また、長い過渡期には出来ることから実行すると伺っています。今、決定したことが今後の方針となるわけですが、その長い過渡期のなかで、問題があれば、軌道修正し、最善の方向へ向かっていくことはできるのかなと考えています。ないものを議論することも、20年後を的確に予想することも困難です。だからこそ、「子どもたちのため」という指針のもと柔軟に対応していくことは大事だと思います。

 

さて、今回のテーマは

◆前回に引き続き、小中別教育と小中一貫教育の多角的な比較について

◆市民意見の把握について

正確な内容は、報告書を待ちたいと思いますが、印象に残ったことを書いておきます。

 

<小中別教育と小中一貫教育の多角的な比較>

○全体として、小中一貫教育を考えるとき

「中学校が小学校区に分割された小中学校(6+3)」というとらえ方でなく、

「小学校区毎にある9年制の学校」という捉え方にしたほうがよい

○学校と地域コミュニティとの関係がどうなるかについてよく考えなくてはいけない

○特別支援教育等生徒指導ということでは、9年間で考えるメリットは大きい

○中学の規模が小さくなるが、適正な規模というのはあるのか。単学級になる恐れはないのか

➡人口推計からは単学級にはならない。

学習的には、小さいことは望ましいことである。社会性という意味では、2~3クラスあったほうが望ましい。

○教育スタイルは、柔軟性が大事。幅を持ってないと時代のニーズに対応できない

○異学年交流について

ジャンボリーの時、異学年が自然に交流できていることを考えると、施設一体型であることで、交流できるのではないか。

○学年の仕切りは、4-3-2にはっきり分けなくても、柔軟に区切ればいいのではないか

○第2校地の考え方

300m~1500m 近いところはいいが、遠いところに課題が残る

○学校を総合的な成長支援のプラットフォームとする

○中学校の部活をどうするかは課題

○中学校で地域が行っている行事をどう継続していくかが課題

 

今後

12月以降、市民に対し意見交換を行う

学校関係者に対しても別途意見を把握する

議会だよりリニューアルに向けて、羽村市視察

議会 議会だより / 2017年11月6日

2017-10-31

(日にちが前後してすみません)

議会広報で取り組んでいる見やすい紙面づくりを実現するため

羽村市様へ視察に伺いました

羽村 015

羽村市さんは、「ぎかいのトビラ」という議会だよりを平成26年より発行しています。

http://www.city.hamura.tokyo.jp/category/8-1-4-0-0.html

それ以前は、議会報らしく、文字がぎっしり詰まったものでしたが、市民から、ほとんど読まない、難しいなどの意見が多かったことから、お隣のあきる野市の議会だよりなどを参考に、「わかりやすい」「読みやすい」「親しみやすい」という編集方針に加え

■サブタイトルをつけた

■市民インタビューをいれ、その団体の写真を表紙にしている

インタビューは、3つの常任委員会が順番に取材する

取材対象も、担当の常任委員会が決める

羽村 006

コストは、1部22.8円(A4、4色刷り、24頁)

元々の議会報がA4冊子型だったので、リニューアル後も経費はほとんど変わっていないそうです。

武蔵野市との大きな違いは、レイアウトなど紙面づくりを、キャノンのエディカラーという編集用ソフトを使って、議会事務局の方が作成しており、業者に頼むのは、印刷のみということでした。

私も、自分の議会報告を時々、自分で紙面づくりまでやって、印刷だけネット印刷に出すことがあるのですが、レイアウトのクオリティは、もちろんプロにかなわないのですけど、入稿原稿が完全にこちらで作成できる場合、編集から印刷までが速い!ということと、格段に安い!ということは言えます。

武蔵野市で、事務局にお願いするわけにはいかないので、業者に出すことになります。その場合、現在が新聞型なので、そこから、A4にレイアウト変更するデザイン料とか、〆んが増えることによる経費増が確実です。費用面をどうするか今後の課題であると思いました。

ご協力いただいた皆様ありがとうございました。

市民に読んでもらえる議会報を作りたいという編集委員の皆さまの暑い気持ちが伝わってきました。私たちも、粘り強く頑張ります!

議場見学

議場見学

文教委員会-2017年11月-

小中一貫教育 文化・教育 / 2017年11月4日

2017-11-02

市長交代後初めての文教委員会が開催されました。

小中一貫教育に対する市長のお考えを伺う質問が、私を含め何人かの委員から出ましたが、施政方針の中で述べるということで、今回は詳しいお話しはありませんでした。

行政報告が2件。詳細については、議事録が後日公開されますのでそちらを参照してください。ここでは、私が質疑したことの要旨を書きます。

小中一貫教育に関して、検討委員会を傍聴したり、視察にも行き、研究を続けています。その中で、特別支援教育や福祉的な部分で、9年間をひとつながりとして、SSWやSCを常勤とし、しっかりつながっていくことは非常に効果があると思います。あとは、学力面の充実が大事だと思いました。小中一貫教育で先生方が多忙になり、しわ寄せが子どもたちに来ては、本末転倒なので、もし、小中一貫教育を行うなら、加配などの措置が不可欠ではないかと考えます。また、武蔵野市では、小中一貫を小学校区で考えているので、中学の部活動や単学級への懸念には、配慮が必要だと感じました。

学力アップということを考えるとき、都立高校の学力アップを目指して都内には11校の公立中高一貫校があります。これらとの整合性は、どう考えいけばいいのでしょうか。

学力アップに「解」は、一つではないということでしょうか。

 

■武蔵野市小中一貫教育検討委員会 第3回、第4回の状況報告

小中一貫教育検討委員会第3-4回

—質問–

○検討委員会の進め方について

検討項目が多岐に渡ることと14名の委員で構成されていることで、2時間の時間の中で、委員さんたちが言いたいことを全ていうことは難しいのではないか。

 

○中学側に負担がかかることに対して、教員の加配などの措置が必要ではないか

視察に行った、堺市では、市独自予算で小中一貫教育「推進リーダー」を加配していた

 

○小中の職員室が1つになることのメリットは大きいと感じる

視察に行った小中一貫校でも、まず最初に「小中の文化の違い」に戸惑ったが、一緒にやっていく中で理解が深まっていったとのこと

小中一貫教育を考えるとき、まず、職員室を1つにすることから考えてはどうか

 

また、懇談会のなかで

○SSW(スクールソーシャルワーカー)、SC(スクールカウンセラー)の常勤について

意義は大きい。小中一貫にし学校数を少なくすることで常勤に出来る可能性も出てくる。

例えば、登校できないこがいたとして、朝すぐ会いに行けば、登校できる場合もあるが、先生方は授業があるので、そうはいかないのが現実である。そこを福祉職がフォローできることは、子どもにとっても学校にとってもいいことだと考える。

 

■学区変更方針

学区変更方針

1、大野田小学校の学区変更

緑町1丁目4-8番を千川小学区に変更

兄姉が在学または卒業している場合は、大野田小への入学をみとめる。

2、特別支援学級(知的障害)

中町区域をひまわり学級に、五小学区をけやき学級にふりわける。

—質問—

○平成36年使用可能数と必要数が同じであるが大丈夫なのか

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