福祉的な立場から考える、教育及び小中一貫教育等について 一般質問しました
2017-11-29
内容は、以下の3項目です。
1、インクルーシブ教育の拡充について
2、スクールソーシャルワーカーの常勤化について伺う
3、障害児に対する切れ目のない支援について
まず、<インクルーシブ教育>
今年度より、市立全小学校に特別支援教室を開設し、発達障害等のある児童に対して教員が巡回するかたちでの指導・支援が始まりました。
http://www.city.musashino.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/007/024/tokubetusien.pdf
その先生方の経験について伺ってみました。
◇特別支援学校教諭免許状の保有割合:4.3%
通級担当の教員で
◇1年目:0、3年未満:13.3%(2人)、10年以上:46.7%
比較として通常学級の担任は
◇1年目:7%、3年未満:12.2%、10年以上:48.2%
特別支援教室には、東京都から特別支援教室専門員という連絡調整など事務仕事を補助してくれる方と、臨床発達心理士等 (巡回)専門の知識をもって、アドバイスしてくださる方が新規採用されており、管理職はもちろん、全教員、全保護者に理解してもらえるよう運用していくということでした。
<スクールソーシャルワーカーの常勤化について>
現在、武蔵野市には2人のスクールソーシャルワーカー(以下SSW)がいらして、依頼があった学校に訪問してくださっています。
しかし、相談を待っているのではなく、現場で子どもたちの中に入って、子どもたちの力になってほしいと考えます。そのためには、常勤化が必要です。
座間市のアパートで切断された9遺体が発見された事件は、あまりにも残虐であり、怒りを禁じえません。さらに、被害者の「死にたい」という言葉の裏にある悲痛な「SOS」の叫びを思うと、いたたまれなく、ネット上でしかSOSを発信できなかった若者たちの心に寄り添える相談体制を早急に整備しなくてはならないのではないかという思いを強く抱きます。そのために、「学校」をプラットフォームとして考えることは有効だと思います。ただ常勤化には大きなコストがかかります。でも、やってほしいと思います!
なぜなら、例えば、心が折れてしまって、不登校になった子に、先生方は、どうやって登校できるかを考え、様々提案するのではないでしょうか。でも、心のエネルギーが無くなっているから、無理なんです。でも、できないって言うと、先生も親も悲しい顔になって、そうすると、先生や親の期待に応えられない自分がもっとダメな人間に思えてくるんじゃないかなと思います。
再質問の際、中島芭旺くんのツイッターを引用させて頂きました。
https://twitter.com/bao829/status/935061090542555137
先生や保護者と違う斜めくらいの立場から、子どもSOSを受け止めてくれる大人が学校にいることで子どもたちの応援をすることはできないでしょうか。
ご答弁は、人材確保や個人情報の管理などの課題があるのではということでした。
子どもの気持ちに寄り添ってくれる大人が学校に増えていくといいなあと思います。
<障害児に対する切れ目のない支援について>
先日行われた、障害者団体の皆さまとの懇談会の中で、「こども発達支援室ウィズ」親の会の方から、小学校就学にあたり多方面にわたる相談にのってくれる「コーディネーター」を配置してほしいという声が上がりました。武蔵野市では、障害児のご相談は、お隣の「地域療育相談室ハビット」がやってますとお答えしたところ驚かれました。ウィズ親の会の方々は、ハビットは、療育のことを相談するところだと思っていたので、就学のことや放課後等デイサービス事業について聞いたことはなかったそうです。
このことからわかることは、市が用意して頂いている支援がまだまだ市民の方々に正しく認知されていないのではないかということです。
武蔵野市では、
◇就学前の発達相談:ハビット
◇就学の相談:本庁教育支援課、教育センター
◇放課後等デイサービス事業:ハビット、障害者福祉課
しかも、「障害者福祉のしおり」が、障害者の保護者にとってはわかりづらく、都立特別支援学校のことの記載もない。
わかりやすい冊子を作ってほしいということと、相談者に寄り添ってくれる「福祉コンシェルジュ」(福祉制度総合案内人)の設置を三度お願いしました。
ご答弁は、「現在の窓口でご案内します。他課に渡る場合には、最初の窓口の担当がご一緒しますとのことでした。
なかなか、実現できませんが、粘り強く頑張ります。