2月25日
品川のコクヨホールで「都市・農村共生社会創造シンポジウム」が開催されました。
副題が「移住女子が拓く、都市・農村共生社会」というのに惹かれて参加しました。
ボランティア活動から地方の自治体へ赴き、地域の人と活動する中で、そこに根付き、更なる活動を展開されている女性の実践報告とディスカッションがありました。
人とのつながりが深まり、信頼関係が出来ていくことで、かつ、違う地域から来たことによる新たな目線を発信していくことで、地域に誇りと活力が生まれている事に感動しました。
報告者の一人はUターンして自治体職員となっての活躍で、柔軟な発想を実践させる自治体の懐の深さに感心しました!
地域の住民の誇りとやる気に火を付けるキューピッド役が移住女子の役割とも言われていましたが、自分にも何か出来ないか考えていきたいと思いました。
視察の三日目は大野城市の子ども食堂の官民協同の取り組みを学びました。
中心的役割を示したのは、学童保育やファミリーサポート事業などを市から指定管理を受けているNPO法人で、他の自治体の子ども食堂の取り組みを聞いて、地元でも必要だと考えたところから始まりました。
地元でボランティア活動している民間企業の協力を得てとりあえず実施。その後、各地域の公民館で出来たらいいと考え、それまで関わりの大きかった市の担当課に相談し、区長会を紹介してもらって理解を求め、公民館を活用して開催にこぎつける事が出来ました。市にはそうした地域とのパイプのほか食材の保管庫や冷蔵庫の購入費用の助成、会場提供に協力してもらったとのこと。食材の管理のためフードバンクも立ち上げたとの話しを伺いました。
まずは「温かいご飯と味噌汁から」で背伸びしない。なるほど、少しハードルが下がった思いがしました。
わが町でもこうしたコミュニティにも寄与する取り組みを進めていきたいと思いました。
2月14日
視察二日目、別府市を伺いました。
全国的にも早く、かつ、市としては3番目に「共に生きる条例」の制定を行い、共生社会の実現に向けて積極的に取り組んでいる事を視察させて頂きました。障害を持つ方やその保護者も参画する作業部会を立ち上げパブコメやタウンミーティングを実施した上で議会の可決を経て26年に施行。条例に基づき、障害を持つ方や保護者などで結成された「講師団」による啓発活動や子ども達に対してのワークショップの開催、合理的配慮の実現に向けて段差解消や職員採用のハードルの見直しなどの具体的な取り組みも開始されていました。
条例にはあまり事例がないとされる「おや亡き後などの問題解決するための取り組み」を条文に明記しているところです。現場の喫緊の課題です。当事者が参画して作り上げた成果と思いました。現在、検討委員会を設置して具体的な取り組みを検討中とか。
少しでもわが町の障がい者支援の推進に繫がるよう働きかけをしていきたいと思います!
2月13日
初日の今日は福岡県の久山町で50年にわたる健康作り「ひさやま方式」について学ばせて頂きました。
九州大学と連携し、始めは脳卒中の死亡が多い事を調査研究して、治療や予防を解明することを目指して始まりました。亡くなった方の解剖をお願いするとともに40才以上の全町民対象に検診を実施し、またその後を追跡して原因究明し、予防対策に繋げていました。現在も5年ごとに全町民対象に検診が行われており、データ収集を継続しています。血液検査は検査機器を町がレンタルで所持しており、九州大学の先生が検診時に検査結果を踏まえて指導等が出来ることもびっくりしました。また、健康みらい予報として現在の健康情報を分析し、改善点を示すことで健康寿命がどう変化するかを予想して、生活改善を促していました。
九州大学という学術機関が連携して取り組める利点は大きいとはいえ、その取り組みは大変参考になりました。今後の町の取り組みに繋げていきたいと思いました。
2月9日
西多摩郡町村議長会主催の議員研修会が日の出町役場で行われました。
講師は岡本正氏(弁護士、マンション管理士、防災士)です。
テーマは「被災地のリスクに目を向ける~東日本大震災・熊本地震4万8千件の声に学ぶ『生活再建の知識の備え』」です。
震災の被災者の方々の直後の悩みは、これからの生活であり、経済的不安がいちばんであると。家が無くなった、大黒柱がいなくなった、仕事も失う、子どもの進路、残されたローンなどの支払い・・・生きることの不安が大きくのしかかるのだそうです。そのために、なにが出来るか知っておくことが大切であると。知識の備えが防災・減災につながると。
こうした生活再建の知識の備えを誰もができるように研修の機会を住民に作ることの大切さを実感しました。