6月2日
東京都主催で、都庁において、ひきこもりに関するイベントが開催されました。
午前中は、東京都のひきこもり支援に登録された、NPO法人の活動アピールっと実績が紹介されました。
午後には長年にわたり、ひきこもり家族に関わり、相談、支援を続けている、爽風会、佐々木病院の斉藤環先生の講演が行われました。
会場の外のホールでは、相談ブースが設けられ、関係者と話ができるようになっていました。
私は、支援団体の報告と、講演会に参加しました。
斉藤先生の話では、ひきこもりが長期化する理由は、一つには、相談に行くまでに時間がかかること。3年~5年は、時間と共にひきこもりはなくなるのではないかとの期待とともに、どうして良いのかわからなくて、時間ばかりがけいかする場合がおおいそうです。しかし、20年を超える関わりの中で、自らでひきこもりが解消した事例は、特殊な3件のみだそうで、解決には、第3者の関わりが欠かせないとの事。できるだけ、早い時期に相談し、解決の方法を専門家等と探るべきと語られました。
その上で、訪問による関わりも、効果が高いので、状況の進展の中で、そうした支援を受けられるようにすることも大切とされました。
「ひきこもり」は、家族のナイーヴな問題で、何処に相談して良いのか分かりづらい。町のホームページでも、担当が分からない。相談窓口は設けていると言い、福祉課、保健課、何処でも受けると言うが、相談者はわからない。迷い、電話を取る前にあきらめてしまう。ここで受け付けているとの、メッセージを明確にし、相談していいのだと伝わるようにしてほしい。
また、外の世界につながる一歩としての家庭訪問支援をしているところが、まだ多くは無いので、そうした支援も考えてほしいと思うところです。
ひきこもりは当事者支援の前に、まず、家族支援が必要です。相談することが大切であることのメッセージを発信し、家族が孤立化することを防いでほしいと思いました。