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12月 13日

 参議院議員会館で公明党女性防災会議が行われ、参加しました。

 公明党の井上幹事長、国会議員の古屋範子さんのあいさつの後、「3.11から見えてきたもの」と題し、講演会が行われました。講師は、もりおか女性センター長の田端八重子さんです。田端氏はNPO法人参画プランニング・いわてを設立し、もりおか女性センターの指定管理を委託され、現在運営をされています。

 このセンターでは、女性の経済的自立を目指し、情報・講座・交流・相談事業を展開されています。特に、近年、「夢を形にする講座」と防災講座に取り組んできました。

 今回の震災では、被災したのは盛岡市にあるセンターで勤務中の事で、直後停電になり、今までの社会を支えてきた機能が全く使えない状況出会ったそうです。IT機器も携帯も、公共交通もすべて麻痺。

 盛岡から、津波による被災地まで行くのには、往復200キロを要し、往復の燃料を確保するのに2週間かかったそうです。被災地では物資は4日間全く届かなかったとの事でした。また、認定された大きな避難所は、早くから支援の手が届くようになったそうですが、個々にとりあえず避難した小さな避難所は、現地で被災した町職員が足を使って、一つ一つ探し出してようやく見つけたそうで、支援が届くようになるまでに2週間かかったのが実態でした。

 また避難所によって大変な格差もありました。非常時と言うことで、管理者が「皆家族、皆一緒」と判断しがちで、女性や高齢者、障がい者に対する気遣いがなされないことが大きな要因でした。

 男性のボランティア作業には賃金が発生しますが、女性の配膳などのボランティアは無償という、男女格差もありました。支援金メニューの伝達が丁寧に行われなかった事が原因だそうですが、現場の職員が多忙すぎることを理解しきれない国や県の職員の認識不足によるものだったそうです。

 非常時に、できるだけストレスを少なくし、生きる力を保つためには、今回の震災を教訓にさせて頂き、日ごろからそうした配慮がされた訓練が必須との事です。また、被災地の回復は、「人の力」を回復させることで、人の力を回復させるには「非日常」を「日常」にしていくことと語られました。

 現在、センターでは、女性に、安否確認を兼ねた買い物代行事業を展開し、経済的自立に向けた支援を行っているとの事でした。

 女性の目線での防災は、だれにとっても優しい、ストレスを軽減できる物になると実感できました。公明党では、各自治体の女性の目線を取り入れた取り組みの調査を全国的に展開しました。防災の見直しが進められる今こそ、女性の視点を活かされるよう、しっかり働き掛けをしていきたいと思いました。

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瑞穂町 下野義子