11月 9日
瑞穂PTA連絡協議会主催の講演会に参加しました。
講演者は、児童童話作家の斉藤洋氏と、その作品の絵を書いていらっしゃる、広瀬弦先生でした。
斉藤氏がメインの話し手でしたが、その作品の「西遊記」をテーマの中心に据えて、書くきっかけから始まり、西遊記のもともとの成り立ちから、日本の子どもたちへのメッセージなど、(大学の教壇に立っているとのお話でしたが)見事な話術でお話を進められました。その間、広瀬先生は、現在進行中の西遊記の挿絵を実際に書き進めていて、作業は映像で見ることができました。後半、斉藤先生が広瀬先生を交えて作品の進行や、挿絵についてなど話を展開されました。
西遊記は、家族の楽しい冒険旅行が記されている、とのとらえ方は、大変以外で、でも、その理由を聞くと、成程と思って感心しました。
家族が楽しく食事などをしながら団らんする、一見当たり前の姿。これを経験している子どもと、家庭の事情で経験の少ない子供では、「楽しい」、「さびしい」のとらえ方が違う、と語られた時には考え深いものを感じました。
本は、色々な経験をさせてくれる、貴重なツールです。子どもたちには、目で見るメディアでの情報収集だけでなく、想像力を育む、読書の楽しみを大いに知ってほしい、経験して欲しいと思いました。
学校図書の蔵書をさらに推進し、大きな宝を子どもたちに提供して欲しいものです。
大変良い講演会でした。
終わってから、先生のサイン入りの童話を一冊購入しました。その時、大学での専攻を聞いたら、「ドイツ語」を教えていらっしゃるとのこと。とても意外でした。