3月議会が終わりました。
今議会の一般質問で、「ピロリ菌」を取り上げました。
今まで、胃がんの原因は生活習慣などによるものと思われていましたが、実は、胃がんの原因の95%はピロリ菌の感染によるものであることがわかりました。
北海道大学の浅香正博教授の研究結果により、発表されたものです。
すでに、国際がん研究機関(IAEA)では、ピロリ菌を胃がんの危険因子に指定し、除菌治療を勧めています。
国内では、胃がん患者の約90%がピロリ菌に感染しており、50代以上の男性を中心に50%以上が感染者との調査報告もあります。
胃がんはピロリ菌の除菌で抑制できます。
しかし、すでに感染している場合は、除菌をするとともに、定期的に検診を受けていくことが大事です。
浅香教授は、40代までは、成人式に1度ピロリ菌の検査をし、陽性であれば除菌する。50代以降は、ピロリ菌検査と、血液を採って行うペプシノーゲン検査を行い、陽性者は除菌をして、あとは内視鏡観察を行う。それによって10年から20年で我が国から胃がんを撲滅できると言っています。
現在、国が行っている胃がん対策は、バリウム検診のみで、ピロリ菌対策は全く行われていません。
国がやらないのであれば、いち早く、町でピロリ菌の抗体検査を行うべきと考えます。
ピロリ菌に感染していなければ、バリウム検査の必要はありません。
感染者のみ、除菌と内視鏡観察を続けていけばよいのです。
この方法は、胃がんの撲滅と、大きく医療費の削減につながります。
町長答弁は、「国の指針にのっとりバリウム検査を行っていく。ピロリ菌の抗体検査は考えていない。」というものでしたが、公明党は、国レベルでこの問題を積極的に推進しています。
松あきらさんは、国会質問で、厚生労働省内にがん対策部局を作るよう求めるとともに、「胃がん対策は、ヘリコバクター・ピロリ菌対策とすべき。」との主張しました。
これに対し、当時の管首相は、「厚労省に対し、積極的に取り組むよう指示したい。」と答弁しています。
今後も、国や都の議員と連携し、推進してまいります。