災害対策調査特別委員会(2024年2月20日)
こんにちは。
2024年2月20日、災害対策調査特別委員会に出席しました。
主な私からの質問とそれへの答弁をご紹介します。
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<災害時のトイレ確保の強化をさらに>
◯宮本
ありがとうございます。まず初め、先ほどの報告事項の令和5年度危機管理対応訓練の実施結果についてのところで質問しなかったので、御礼だけ申し上げたいと思います。職員の皆様におかれましては、有事の際は、御自身も被災される中、駆けつけていただくということで、大変にありがとうございます。また、こういった訓練を定期的に工夫して行っていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
それから、能登町へのスピード感を持った緊急の支援も行っていただきました。大変にありがとうございました。地域の方からも大変に評価のお声も頂戴をしております。引き続き必要な支援を届けていただきたいと思います。
質問、一般質問なんですけれども、まず災害時のトイレ確保、トイレ対策についてというところでございます。先日、本会議の質問で松丸議員からも質問をされていまして、今回の能登方面地震での振り返りで、文京区にとっての課題は何かといったところで、トイレと通信ということで答弁を頂いておりました。昨年6月の本会議代表質問でも岡崎議員から災害時のトイレ対策についての質問もさせていただいておりました。
先日、本郷小学校での避難所訓練で、私も参加させていただきまして、先ほど岡崎委員も話されていましたが、簡易トイレの作り方をされていまして、とてもよかったなと思いました。私もやらせていただきまして、初めてやりました。非常に簡単で、何か安心しましたね。地下のほうに行くと、今度は防災課の方々が携帯トイレと、これですね、この携帯トイレを1つと、それからチラシを作っていただいて、携帯トイレを備蓄しましょうと、配布をしていただいていまして、これもいい取組だなと思いました。これを1つ頂いて、このチラシを見せていただいただけで、何か少し安心感が生まれたところでありました。様々な能登方面でのトイレが大変だというような報道を聞いたばかりでしたので、いざとなったらこういうふうに対応をしていければいいんだなというふうに思いましたので、よかったと思いました。
一方、このチラシの最後のほうには、携帯トイレの捨て方はというところも書いていただいているんですけれども、災害時のごみの出し方ガイドブックを作成していますということで、ここにQRコードをつけていただきまして、これはこれでよかったと思うんですけれども、現実的には、このQRコードの中を見ていくと、文京区の災害時のごみのガイドブックが出てくるんですけれども、し尿ごみについては、どのタイミングで回収するか分かりませんということで、自宅にストックをしておいてくださいというふうに、当然なんですけれども、そうなっております。次は、この辺りが在宅避難の支援という意味では、1つの大事なポイントになってくるのではないかなというふうに思いますけれども、この点について考えをお伺いしたいと思います。
◯答弁
在宅避難を行うに当たって、災害用トイレの備蓄というところは、非常に重要と考えておりまして、本郷小学校での啓発も含めて、区としては対応を進めているというところでございます。来年度の重点施策のほうでも訓練の際のトイレの配布というところで、啓発効果の高い取組というところも進めていきたいと考えております。
一方で、災害ごみの回収というところは、そのごみの出し方というのは、リサイクル清掃課のほうで作っていただいているパンフレットになりますけれども、そういったごみの収集計画も含めて、まだまだいろんな課題はあるというように感じております。なかなか、起こった後、どうなるのかというところも、区民の方、なかなかイメージできていないというところも当然あるかと思いますので、そういった他部署でやっている取組なんかも含めて、こういった訓練の機会を通じて、総合的に啓発に今は取り組んでいきたいというふうに思っております。
◯宮本
ありがとうございます。よろしくお願いします。内閣府の調査結果の発表の中では、4日後ぐらいからごみの収集ができるというような発表をされているのを読んだことがありますけれども、しばらくは自宅でストックをしなきゃいけないということになるかと思います。
その一方で、避難所に携帯トイレの備蓄を拡充した方がいいんじゃないかということも一、二年前の委員会か何かでお伺いしたところなんですけれども、この辺り、携帯トイレなどの備蓄品、拡充していただいているのかどうか、お伺いしたいと思います。
◯答弁
在宅避難のほかにも、避難所での携帯トイレの備蓄というところも防災課のほうでは進めております。整備目標としましては、それぞれの避難所の避難者数に対して3日分の備蓄を目指しておりまして、今年度の予算と来年度の予算、2か年にかけて段階的に数量のほうは増やしていくというような計画で進めております。
◯宮本
ありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします。災害時のトイレ対策がすぐできることを、このように少しずつ拡充していただきたいと思います。
あと、地域の方々からのお問合せの中では、災害時にも活用できる耐震化された公衆トイレ、またはマンホールトイレはどこに設置するのかとか、仮設トイレは避難所全てに設置するのかなどなど、そうした心配のお声を頂くことがあります。なので、すぐにできることとして、そうした情報を皆様にお示ししてはどうかと。中央区などもホームページに記載しているということで、教えていただいて見たら記載していました。これを1つ質問です。こういったことを皆さんに分かりやすくお示ししてはどうか。
それから、来年度の重点施策で、防災アドバイザー派遣事業の中に在宅避難についても含めるというふうになっておりました。大変重要な取組でございまして、そのアドバイザーの方から、当然含まれていると思うんですけれども、マンションなどの集合住宅だと上下水道が損傷してすぐにトイレが使えないと、事前にチェックをしなきゃいけないとか、こうした点もそのマンションにお住まいの方々にしっかり準備をしてくださいと、そうした説明というか、啓発のアドバイスをしていただくことが重要かと思いますけれども、いかがでしょうか。2つの質問です。
◯答弁
まず、トイレの確保というところで、今、区のほうでも公園の再整備ですとか、あと避難所になる学校の改築などの機会を捉えまして、マンホールトイレなどの設置に取り組んでおります。なかなかPR、どこにあるという周知というところまでが、まだまだ行き着いてないところもございますが、そういった災害時に使えるというようなところの周知の工夫なんかも今後検討はしていきたいと考えております。
また、在宅避難の訓練につきましても、特にマンションというのは共通の課題があって、配管が壊れてしまってトイレが使えないというようなウイークポイントがあるとか、そういったマンション特有の課題というのは、当然抱えているのだろうというふうに思っています。ぜひそういったアドバイザー派遣事業の機会を使って、そういった、知っているようで知らなかったというような事実も含めて気づいていただいて、それぞれのマンションにそれぞれ必要な対策は何だろうかというところで、検討というか、気づきになるような機会になればと思っておりますので、ぜひそちらのほうの事業についても、今後周知啓発に努めていきたいと考えております。
◯宮本
ありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします。
一方で、今回、能登方面地震での状況を様々報道で見てみますと、いろんな避難所、御自宅、施設、病院などなど、様々な場面でのトイレの課題があるということが分かります。昨年6月の本会議で、うちの公明党の岡崎委員が自治体のトイレ確保マニュアルというものを紹介されていました。内閣府がトイレの確保・管理計画を紹介していまして、区においても計画を策定してはどうかと、委員会でもお伺いしたところでございます。もし策定するとなると、今回見直しをしている地域防災計画の中での個別計画といった位置づけになると思うんですけれども、23区でも策定しているところが幾つかありまして、様々見る中では、江戸川区の計画はよくできているなというふうに思います。それぞれの地域特性をしっかり反映しています計画となりますので、こうした計画を策定することを検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。それが1つです。
もう一つが、御自宅の下水が大丈夫なら使えますので、水が出ない場合、生活用水を、水道が止まっていても井戸の水とかを持ってくれば御自宅のトイレが使えるという意味で、やはり協定井戸の活用というのが重要になるのかなと。先日、地域の方と話していて、文京区は90近くの協定井戸があるんですよと言ったらすごく驚かれていまして、安心したというお声がありました。この協定井戸をどのように有事の際に活用していけるのか、事前の準備をしていただければと思います。それはどこにあってどうやって使えるのというふうに聞かれたんですけれども、そうした、どういうふうに使えるのか、事前の準備をしていただきたいと。
また、これも地域の方から聞いたんですけれども、お寺さんと協定井戸を結んでいる、たくさんあるんですけれども、本当にありがたいんですけれども、割と浅い井戸も多いということなのです。そうすると、災害時に使えないんだよなというようなお声もありました。私、専門家じゃないんですけれども、そうした意味においても、ちゃんと使えるかどうかの確認も必要なのかなというふうに思います。
◯答弁
1点目ですけれども、トイレの確保マニュアルというようなお話ですけれども、今、文京区では、地域防災計画のほうにトイレも含めて様々な対策のほうを書かせていただいております。他区でいろいろな取組もあるというところですので、そういった計画の中に今回の能登の部分も含めて、どのように反映させるかというようなところは、今後検討をしていきたいと考えております。
また、協定井戸の確保につきましては、災害時の生活用水の確保という面では、非常に大事だというふうに考えております。今現在、区内で88か所の井戸もありまして、なかなか所有者が代わっちゃって協定をやめられる方もいれば、新しく協定を結びたいというようなお問合せも受けているような状態です。災害時に適切に運用が図れるように、我々も機材の修繕ですとか、そういったところの支援はさせていただいておりますけれども、今後もそれぞれの井戸の実態なんかもしっかり把握しながら、引き続き適正な管理に努めていきたいと考えております。
◯宮本
ありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします。
最後なんですけれども、通信です。災害時の通信手段の確保、先ほど来、名取委員からも様々な御提案がありまして、たかはま委員からもスターリンクについての、山本委員からもありました、お話が。東京都が来年市区町村に機器を配置するということです。区としては、今後のその活用方法を検討するということだったんですけれども、これは平時から活用できるものかと思いますので、その点も視点に入れて検討をしていただければと思います。まずこの点についてお伺いしたいのと、それから、最後、先日、ニュースの読売新聞の2月17日の中で、通信大手が、今、通信衛星を活用したスマホと直接つながる、そうしたサービスの検討を進めているということで、通信大手3社、4社が検討して、来年度、もしくは2026年度から使えるようにやっていこうというふうにしているそうです。ある通信社さんは、スターリンクをもう実際能登方面にも持っていかれたということがございましたので、今後、こうした点、非常に技術が進んでおりますので、こうした衛星を活用した通信手段の確保、こうしたものもしっかり研究をしていっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◯答弁
東京都が来年度、区市町村に1台ずつ配備するということで、衛星を使った通信衛星機器が配備をされます。我々も当然初めて利用するというところで、平時から通信訓練も含めながら、やはり実際にいじってみるというところは、非常に重要なのかなと思っています。どういう活用を想定するかというところも含めて、そういった日常的な操作訓練等も含めて検討はしていきたいと思っております。
また、民間事業者のほうで、今回の能登も含めて、そういった衛星通信というようなところを大分注目をされているというところで、我々もこういった機会を捉えながら、そういった技術革新にもしっかり注視をしていきたいと考えております。
◯答弁
ありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします。様々災害対策におきましては課題も多くて、優先順位もつけなきゃいけないと思いますけれども、しっかりニーズを捉えて進めていただきたいと思います。ありがとうございました。