10/30~31で、市農業委員会の道内視察があり、旭川と富良野を訪問しました。
1日目の最初の視察は、酪農が主でありながら、チーズの製造・販売を6次産業化された農家さん宅へ。緑が基調となる可愛らしい工房が印象的でした。

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自社牧場の生乳を100%使ったナチュラルチーズで、グリーンチーズといいますが、
この「グリーン」というのは、緑ではなくて「若い」という意味です。
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その名の通り、この段階では熟成度は浅く、くせがないのに風味が豊かで本当にあっさりとしているので、チーズが苦手な人でも充分味わえます。
深味が好みの方は自宅の冷蔵庫で2年間は熟成をさせることができ、自分好みにチーズを育てるという楽しみ方もできるというのが特徴です。

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一番驚いたのは、この商品の売り方に対する生産者のこだわりです。
このチーズ、旭川市内の数箇所でしか販売しておりません。ネットはおろか電話注文も受けません。
とにかく、旭川に来てお金を落として欲しいというこだわりだそうです。
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私もすっかりファンになり、4種類を全て買ってしまいました(^^*)。
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次に旭川に3社ある酒造会社のひとつ、高砂酒造を見学しました。

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米からお酒ができあがるまでの行程を詳しくお聞きし、
米と水の質、そして職人さんの苦労と忍耐こそが美味しい日本酒づくりの源になることを、学びました。


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試飲コーナーも体験し、すっかり気に入ってしまった「国士無双の梅酒」を、しっかり購入してきました。
これは業者専用の商品のようで、ここでしか買えないレア物なんです…。
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2日目は富良野です。最初に訪れたのは、「フラノ手作り体験村コロボックル」。
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21000㎡を誇る敷地面積に、道内最大規模と言われる木造のメインハウスや、
イチゴ・ハスカップのハウス栽培、羊牧場などがあり、
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全国からの修学旅行生を受け入れての農業体験や、北海道ならではのアウトドア体験を提供しています。
こちらのご主人は、移住と同時に、農業経験がないところからスタートしています。
その腹決めと持ち前の発想力が、現在を築いているのだと確信しました。

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十勝岳をはじめとする、大雪山山系に囲まれたこの地は、まさに自然との一体感にひたれる一方、
厳寒の冬を間近に控え、冬を乗り越える次への戦いに進んでいることも感じられました。
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次に、「富良野市中心市街地活性化計画」の構想をもとに実行された「ふらのマルシェ」を訪れたあと、移動先は苫小牧へ。
苫小牧工業団地内にある、Jファーム苫小牧株式会社を訪問しました。
プラントの施工企業と農業生産法人の異業種が共同で設立した会社で、その発想や展開は興味深いものがあります。

トマトとベビーリーフを特別なハウスで栽培をしています。
その方法は、オランダ型高度栽培制御システムといって、太陽光を活かした大規模温室を利用し、IT技術で施設内の生産環境を制御を行い、1年を通じた収穫を可能としています。
植物の光合成という営みを活発にさせるために、最新技術を駆使しているという感じでしょうか。

まさに自然とIT技術の合体です。
今後の事業展開としては、現在建設中の木質バイオマスボイラーの導入を予定しているとのこと。
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今回の視察は、伝統的な日本の技術と、最新のIT技術までを学び、人間には欠かすことのできない「食」「健康」の大切さを改めて感じたところでした。