旧笊川の排水ポンプ車演習訓練!
令和2年6月22日 旧笊川の排水ポンプ車の演習訓練に参加しました。コロナの影響で行政主体の演習となりましたが、住民の方が数人参加されておりました。このポンプ車の一台の排水能力は0.5t/sです。概ね1分間で30tとなりますから、25メートルプールを10分程度で排水する能力となります。実際のところ、台風19号や関東・東北豪雨の雨量があると、能力不足も甚だしいと言わざる得ません。
国土交通省では仙台河川国道事務所に2台(角田、岩沼)、県内には石巻の北上川下流河川事務所も含め12台排水ポンプ車を配備しています。この旧笊川では、北目橋の水位が氾濫注意水位の2.7メートルまで上がった時点で、仙台市が要請して、国がポンプ車を出動させることになります。この2.7メートルの水位は遊水地に越流し始める水位となり、遊水地が溢れる時間を5時間と想定し、その間にポンプ車が到着する(ポンプ車到着まで角田から移動に1時間、設置に1時間、人員配置にプラスαで3時間を想定)という想定になっております。
しかし、台風19号では、県内のポンプ車が全て出払っており、ポンプは山形県酒田市から回され、旧笊川到着は朝方になっております。全然想定通りになっておりません。予備的な手段として、排水ポンプ車を充実させ、排水機場の設置を行うしかありません。現在、県では今年度70千万の調査費をつけて、ポンプ場設置の検討を行なっています。一刻も早い設置を望むばかりです!!





