経済商工観光委員会 県内視察2日目2/2
経済商工観光委員会 県内視察2日目1/2
5月31日 午前中 日本製紙株式会社石巻工場の実績及び取り組みについて説明を受けました。
震災後、いち早く1年5ヶ月で完全復興を果たし、石巻工場で85万t、岩沼工場で60万t、全国屈指の紙の生産量を誇ります。石炭・バイオマス混焼発電所の建設を行い、エネルギー事業の拡大にも取り組んでおります。木質燃料は輸入ではなく、国内や東北・宮城からの提供が大きな課題であります。木質燃料が提供されやすくなれば、更に自然環境に優しいエネルギー提供が可能となります!
発電から生じる灰の再利用として、石炭系の灰はフライアッシュ、木質系の灰はエコツブアッシュとして、焼却灰の再利用の実用化にも取り組んでおり、石巻工場の敷地の一部にも活用されています。
セルロースナノファイバーは、鉄の5分の1の重量で、5倍の硬さがあり、他の素材と組み合わせることにより、優れた特性を発揮する素材です。例えば、車のボディー剛性が高まったり、ドレッシングの液体の分離を防ぐ作用があったりなど。石巻工場はセルロースナノファイバーの量産化設備も平成29年4月28日に竣工しました。今後を担う素材であり、その特性を生かして様々な分野に応用されています。他業種との連携により、更なるイノベーションとそれに伴う量産化が期待されます!石巻工場では、セルロースナノファイバーを使用した「オムツ」の生産を開始しております。今後食品関連との連携を図り、全国各地にセルロースナノファイバーの生産工場を立ち上げる予定とのことです。
この先駆的な取組は、今後の経済商工の発展をけん引することになると確信しました!!

経済商工観光委員会 県内調査1日目
平成29年5月30日 第5回「富県宮城グランプリ」において、「みやぎの食」振興部門賞に輝いた「有限会社アグリードなるせ」を視察しました。
震災から、いち早く除塩を進め、稲作を開始し、大企業との連携で路地野菜の取組、バームクーヘン、仙台きな粉シリーズなどお菓子の6次産業化、新コミュニティーの再生「のびる多面的機能自治会」の設置など先駆的な事業に取り組んでいます。
午後は、南三陸の「さんさん商店街」「ハマーレ歌津」の現地調査後に「新商店街を核とした地域産業の再生について」南三陸商工会、(株)南三陸まちづくり未来よりご説明をいただきました。また、人材不足の解消、資金調達、宿泊施設の確保などの貴重なご意見をいただきました!!

都市計画道路(中田北線)の安全対策!!
横山のぼる県議会通信3号完成
議会改革推進会議の開催
総合観光戦略調査特別委員会視察3日目
平成29年5月25日 神戸の客船誘致の現状について、神戸市より説明を受けました。
●クルーズポート神戸港の優位性として、2つの旅客ターミナルがあり、円滑なCIQ(税関、入管、検疫)が行われている。市街地に近接し、空港と港が近接するなど充実した広域交通網があること。
●豊かな観光資源と関西一円への優れたアクセスに恵まれている。神戸ビーフ、スイーツ、灘の酒蔵、有馬温泉、六甲山と100万ドルの夜景、中華街などの観光資源。また、関西各地への多様なオプシャルツアーが可能、京都、奈良、姫路、明石海峡大橋など。
●クルーズ客船入港隻数の推移は2010年は神戸103隻で横浜に続いて2位、2016年神戸104隻で5位、1位は博多の328隻、2位は長崎の193位です。中国、韓国に近い九州が圧倒的に増えている状況です。今後の戦略は、博多との奪い合いの競争をするのではなく、瀬戸内海に着目した誘客、長期の顧客が望めるアメリカ、ヨーロッパなどのへの営業、神戸に来て良かったと思われるような観光都市づくり、中国の長期滞在顧客の獲得だそうです。
●今後の宮城のクルーズ船については、CIQをスムーズに行えるようにすること、港への滞在時間を短縮し、出来るだけ長い時間を観光に当てると喜ばれるなどのアドバイスもいただきました!今後の宮城のクルーズ船誘致について、様々勉強してまいります!!

しまなみ海道サイクリングコース及び倉敷観光振興の主な取組
5月24日 総合観光戦略調査特別委員会の視察2日目午前中、一般社団法人しまなみジャパンより瀬戸内しまなみ海道地域におけるサイクリング施策の説明を受けました。
瀬戸内しまなみ海道は、尾道・今治を6つの島々を結ぶ、全長約70㎞のサイクリングコースが併設されています。その島の沿線ではレンタサイクルを運営しており、借りたターミナル以外であっても自転車の乗り捨てが可能なため、体力や日程に応じて気軽にサイクリングを楽しむことができます。
CNNでは「世界で最も素晴らしい自転車の道」の一つと紹介しており、平和29年3月22日に設立された「しまなみジャパン」が2県連携によるDMOの役割を果たすことにより、今後、更なら観光振興が図られていくことになると思います!!
午後は、倉敷市観光振興プログラム主な取組を倉敷市文化観光部観光課より、説明を受けました。
このプログラム(平成28年〜32年)は1年で観光客数600万人、宿泊客数120万、外国人観光客宿泊者数4千人を目指しています。特に、観光客の消費額アップや滞在時間滞在日数を増やすための施策に取り組んでいます。
倉敷市は多くの観光資源があり、様々な工夫を凝らした施策(高梁川流域圏域の観光資源の掘り起し、磨き上げやその流域での連携。滞在時間日数を増やすための体験型プランの開発などその他多数)があり、今後の宮城の観光戦略に多いに参考となりました!!

宮城県議会 総合観光戦略調査特別委員会視察
平成29年5月23日 一般社団法人せとうち観光推進機構と(株)瀬戸内ブランドコーポレーションの「広域観光連携の取組」・「せとうちDMOの取組」について、説明を受けました。
せとうち観光推進機構は瀬戸内海を共有する兵庫、岡山、広島、徳島、香川、愛媛の7県により発足した新たな観光プロジェクトの開発を促進するための法人です。
(株)瀬戸内ブランドコーポレーションは政府系金融機関1社、地方銀行12社他100億円規模のファンドを活用し、経営支援や資金支援などを通じてて、せとうち観光推進機構と綿密な連携をとり、プロモショーンを通じ、観光需要に対する自主事業を展開しております。
2016年現在瀬戸内 訪日外国人延べ宿泊者数は287万人泊。2020年600万人泊を目指します。ちなみに東北は2020年150万人泊(宮城50万人泊)を目指しております。
せとうちDMOの主要テーマは●滞在型クルージングリゾート瀬戸内の実現●サイクリストの聖地瀬戸内の実現●自然とアートの楽園瀬戸内の実現●瀬戸内の食のブランド化の実現●瀬戸内らしい宿の充実●世界から認められる瀬戸内ブランドの実現です。
特に、瀬戸内ブランドとして、533品・183社が登録しており、瀬戸内で「フェア」を開催しており、大好評との事でした。これは東北・宮城でも多いいに参考にできます!!
東北でもDMOが立ち上がっておりますが、広域連絡、地域連携を組み合わせながら、さらに力強く進める必要を感じましました!
明日以降はしまなみDMO、クルーズ船の取組などを勉強してまいります!!





