飼い主のいない猫の不妊去勢事業が拡充
宮城県は新年度から、「飼い主のいない猫の不妊去勢事業」を再び拡充・改善します。
同制度は、飼い主のいない猫が無秩序に繁殖しないよう、猫を捕獲して不妊や去勢手術をして頂いた住民や団体を経済的に支援するもので、県獣医師会と県が予算を出して平成26年度にスタート。平成29年度に県の予算額が60万円から360万円に拡充されましたが、「実施期間が限られており繁殖期の3月~5月に利用できない」「事務手続きが煩雑で病院や獣医師会の負担が重い」などの課題があり、動物愛護団体から改善を求める声が上がっていました。
そこで新年度からは、
①4月から翌3月まで通年で利用できるようにする(これまでは6月~翌2月のみ実施)
②助成額は、一頭あたりオス6000円、メス12000円の定額とする(これまでの上限額に固定)
③獣医師会への事前確認などは廃止し手続きを簡素化
―など制度を改善します。
新年度の総事業費は総計832万円(県負担700万円、獣医師会負担132万円)で、県の予算は制度開始から10倍以上の規模となりました。新年度は、オス280頭、メス520頭の計800頭の手術が実施できるとのことです。
近年、同制度の拡充ととともに、宮城県内の犬猫の殺処分数は大きく減っています。今後とも犬猫の「殺処分ゼロ」をめざして取り組んでまいります。