耳で聴くハザードマップの導入を県に要望
昨日、宮城県視覚障害者福祉協会の宇和野康弘理事長らが県庁を訪れ、伊藤哲也副知事に対して「耳で聴くハザードマップ」の早期導入を求める要望書を手渡しました。私も紹介議員として同席しました。
耳で聴くハザードマップは、スマートホンアプリ「ユニボイスブラインド」の機能の一部で、地域で発生が予測される災害や避難場所、さらに天気予報や注意報・警報などの防災情報を音声で確認することができます。
アプリのダウンロードは無償ですが、ハザードマップ機能は、サーバーの運用などに必要な費用を負担する自治体で使える仕組み。現在、青森、秋田、富山、石川、熊本の5県と福岡、熊本の2政令市、東京都の5特別区で利用が可能になっています。
席上、宇和野理事長は、ハザードマップは視覚障がい者にとって情報を取得するのが非常に困難な媒体だと指摘した上で、「東日本大震災以来、ハザードマップの情報を視覚障がい者にどう伝えていくかが課題だったが、このアプリは複雑な災害情報を整理して、効率的に読み上げてくれるので非常に有効。緊急時には命に直結する情報なので、ぜひ早期に使えるようにしてほしい」と訴えました。
また、同席した堀内豊さんも「このアプリが使えれば移動先の状況もわかるので、事前の準備がしやすくなり、不安が軽減される」とメリットを強調しました。
同じく参加した、アプリの普及を推進しているNPO法人日本視覚障がい情報普及支援協会の能登谷和則理事長は「アプリから点字出力もできるので、視覚だけでなく聴覚にも障がいのある盲ろう者にもハザードマップ情報を届けることができる」と説明しました。
要望を受けた伊藤副知事は「災害時に、視覚障がいのある方が確実に避難できるようにしていくことが大切だ。市町村の意見も聞きながら検討したい」と回答しました。
耳で聴くハザードマップが宮城県でも早期に利用可能となるよう、引き続き推進してまいります。
(本日付の河北新報でも報道されました)
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