魅力あふれる「県立自然公園 船形連峰」めざし調査Ⅲ
昨年9月に、登山愛好家から寄せられた船形連峰の調査報告をブログに載せましたが、私自身も現地調査をする必要があると思い、昨年10月下旬に、船形連峰の南東部に位置し、仙台市青葉区や泉区、大和町の境にある北泉ヶ岳に登りました。
登山愛好家のS氏の案内のもと、大倉山登山口㊱―1から青葉区内の水源・熊の平・伐採地を経由して北泉ヶ岳山頂へと登りました。
下記に、登山道にある標識などを中心に画像を載せましたが、泉区内にある標識は完璧な状態なものがほとんどなのに対して、青葉区内の標識は壊れているものがほとんどで、手入れが必要であると思いました。また、山小屋も整備されていませんでした。
その後、S氏が滑降コース入口⑯から泉ヶ岳山頂に登り、調査報告をしてくれましたので、まとめて報告します。
S氏によると、泉区ふれあい館、太白区秋保ビジターセンター・樋の沢避難小屋、大和町升沢小屋、色麻町大滝バンガロー、加美町鳴渓小屋、さらには東根市柳沢小屋・船形山頂避難小屋、尾花沢市御所山荘・御所山造林小屋(大沢)など、各地には山小屋が整備されているのに対し、「青葉区は広大な面積を持ちながら、山小屋が設置されていない」とのことでした(かつて旧宮城町時代には仙交小屋・TG小屋がありましたが廃止されたそうです)。
他県への移動の自粛が求められるコロナ禍の中で、近隣の山登りを日帰りで楽しむ「ご近所登山」のニーズが増えており、泉ヶ岳に関心を寄せる人も増えています。また、キャンプ人気もますます高まっています。北泉ヶ岳の山頂から降りる途中で、泉ヶ岳の山道に出ましたが、急に登山客が多くなりました。ふれあい館の駐車場の隣のキャンプ場にはテントが数張ありました。
近年は山菜・キノコ採り等で遭難者が多発しており、遭難防止策としても、山中の標識や登山道の整備、山小屋の設置、さらには泉ヶ岳のように分かりやすい地図の掲示が必要と思われます。
今回は船形連峰南東部でしたが、今後南々東部・中心部も調査しようと思っております。特に仙台市西部の泉ヶ岳の奥・定義の奥の標識整備、山小屋設置には力を入れていきたいと思っております。安心・安全に登山を楽しんでもらえるよう、今後とも登山環境の整備を推進してまいります。
〇北泉ヶ岳・泉ヶ岳周辺 地図の〇数字と下の写真の数字は対応
〇北泉ヶ岳周辺の青葉区内山道