平成29年の救急搬送時間 宮城県は短縮
昨日、消防庁が平成29年の「救急・救助の現況」を公表しました。それによると、宮城県で昨年、救急搬送された人数は前年より1897人増えて過去最多の9万6185人にのぼる一方、救急搬送時間(119番通報から病院収容までの時間)は、前年より40秒ほど短縮して平均40.7分になりました。
宮城県の救急搬送時間は高齢化等の影響で年々延び続け、平成26年には平均42.8分にまで達しましたが、平成27年から短縮に転じ、この3年で、2分以上も短縮しました。医療機関や消防機関のご努力のたまものであると思います。またドクターヘリや大人救急電話相談#7119の導入も貢献しているものと思います。
今春からは、救急搬送の効率化を図る「救急搬送情報共有システム」が仙台医療圏で稼働を開始する予定で、さらなる時間短縮が期待されます。ただ、県が目標としている全国平均(39.3分)にはまだ1分以上の差がありますので、引き続き取り組みの強化が必要です。今後、急速に進む高齢化を見据えた初期救急医療体制の充実などを推進していきたいと思います。