県営住宅の募集にメリハリ
宮城県営住宅の9月度の定期募集が12日まで実施されていますが、近年、急増している空き家の解消をめざし、募集方法が一部見直されています。
これまでは地域バランスを考慮してどの住宅でも数戸程度の募集でしたが、今回は、前回までの募集倍率を踏まえて、需要があるものの空き家戸数が多い住宅については募集戸数をなるべく増やす方式に改まっています。
例えば仙台市泉区にある将監団地は、第1住宅から第5住宅までの募集戸数が、前回よりも2倍の計20戸に増えています。一方で前回の倍率がゼロだったり、災害公営住宅が整備されている地域では募集戸数を減らしています。
県営住宅では、近年、募集倍率が高いにも関わらず空き家が増加している住宅が増えています。これは修繕費が高騰し、修繕が追い付いていないことが主な要因と考えられますが、一方で地域実態を考慮しない募集方式にも問題がありました。
今回の改革で空き家の解消には一定の効果があると思われますが、さらに入居しやすい県営住宅となるよう、引き続き取り組んでまいります。