政府は13日、新型コロナウイルスワクチンの2回接種を完了した人が50・9%に上ったと発表した。2月に医療従事者らへの接種が始まって以来、約7カ月で全国民の半数超が接種を終えたことになる。累計接種回数は1億4400万回を突破し、世界第5位。
発症や重症化を防ぐワクチンの効果は顕著だ。厚生労働省によると、既にデルタ株への置き換わりが進んだ今月1~3日の新規感染者のうち、未接種者は10万人当たり59・9人だったのに対し、2回接種した人は同4・5人で、未接種者の13分の1以下に抑えられた。1回接種した人でも同20・5人にとどまった。特に重症化リスクが高い65歳以上の高齢者は、先行して接種したこともあり、7~8月の感染が10万人以上抑制され、死亡も8000人以上少なくなったと推計されている。