平成30年5月29日(火)会派視察第2日目は仙台市「新たな学校防災教育の取り組み」について視察を行いました。東日本大震災以降、特に、平成28年度からは「仙台版」防災教育として推進、「自助・共助力を備えた児童・生徒」をあるべき姿とし、学校教育に加え、家庭・地域・関係機関との連携・協力・情報交換を行いながら、知識・技能・態度の3つの「防災対応力」の育成に努めている。さらに、防災教育の充実を図るため発達段階を配慮した「仙台版防災教育副読本」の作成、一部小学校での科目化、一部中学校区での総合防災訓練の実施等を行っている。
また、継続的な防災教育や防災訓練等を通じて、風化させないことも主要目的の一つとしているが、主体性や人格の形成など副次効果に繋がっていることは特筆される。仙台版防災教育は、先進的な取り組みであることに加えて、絶えず進化しており、しっかり学んでいきたい。
平成30年5月28日(月)行政視察第1日目は、宮城県亘理町で「震災復興と防災・減災の取り組みについて」を視察しました。「東日本大震災を風化させず次世代に伝え、自分の町は、自分で守る」との信念で復興に取り組んでいる。最初に、東日本大震災発災直後の生々しい映像に改めて大きな衝撃を受けた。防災・減災対策、復興状況について、ハード面では、荒浜地区へ赴き、二段構えの防潮堤や屋上避難を意識した外側階段の設置等学校施設の建替、防災公園の避難丘整備等、着実な復興を確認した。仮庁舎については、仮設住宅があった場所に建築中で、2019年度中に完成予定となっている。また、ソフト面では、4つの地区ごとに地域特性に応じた防災訓練や実働型の学校教育が行われるなど工夫がみられた。今後の課題としては、地震・津波以外のゲリラ豪雨等、多様な自然災害対策、防災減災意識の維持向上、高齢化率約30%となっている高齢化対策を挙げでいた。視察を通じて、改めて、自助・共助・公助の連携の重要性を実感したが、発災直後から復興への取り組みに敬意を表したい。