
10日、平成22年第1回水戸市議会定例会で一般質問に臨みました。
●女性のがん検診無料クーポン券について
【質問要旨】
本年、国の補正予算により、乳がん・子宮頚がんなどの女性特有のがん検診に対し、早期発見・早期予防と検診率の向上を目的に、検診無料クーポンの配布が行わ れた。がん検診無料クーポン券によって、受診機会の少なかった市民が検診を受けるきっかけとなり、がんに対しての正しい知識の普及・啓発を促すとともに、予防のため検診の重要性を感じていただく機会にもなったのではないかと考える。
今回の女性のがん検診無料クーポン券の実施にあたって、受診実績や効果などについて、また、平成22年度も継続される本事業への取り組みについて伺いたい。
【答弁要旨】
今年度のクーポン券については、事前周知に努め、10月に配布をしたが、受診者数については、平成22年1月末現在で、子宮頚がん検診が3,519人であり、昨年の同時期と比較し754人の増、マンモグラフィによる乳がん検診は1,834人で783人の増となっている。受診者に増加傾向が伺われ、クーポン券配布に一定の効果があったものと考える。
来年度については、クーポン券とがん検診受診券の発送時期が同時期となるよう準備を進めるとともに、広報「みと」やホームページに掲載するほか、保健推進員や女性団体等の協力をいただきチラシを配布するなど、制度に対する一層の周知に努めていく。
●子どもの読書活動の推進について
【質問要旨】
本年2010年は「国民読書年」である。01年に制定された「子ども読書活動推進法」を機に、学校での「朝の読書」や、家庭や地域などでの「読み聞かせ」活動などが着実に根づいてきたこと、また国や自治体が積極的に読書活動推進の事業を行なってきた効果であると考える。
子どもの読書は、言葉を学び、感性を磨き、論理的思考力や創造力などを高め、豊かな心を育むとともに、様々な知識を得るなど、生きる力を養う上で欠かすことの出来ない大切な活動である。
本年を契機に、学校及び地域での「子どもの読書活動」のさらなる推進に、本市としても積極的に取り組んでいく必要があるのではないかと考えるが、これまで水戸市の取り組みと成果について伺いたい。
また水戸市では、子どもの心の成長に必要な読書の意義を広く知らせ、読書活動を盛んなものとするために、「子ども読書活動推進計画」の策定を掲げているが、基本計画の主な内容と策定のスケジュール等について伺いたい。
【答弁要旨】
本市では、平成12年の「子ども読書年」以降、図書館の整備をおこない、子どもたちの身近なところに豊富な図書館資料を提供することを目指してきた。また、2万2863名のブックスタート要望の署名に基づき、平成18年度から開始した「親子で絵本事業」や「おはなしの会」をボランティアの方たちの協力により実施している。さらに、読み聞かせボランティアの養成のために、いきいき出前講座や図書館での読み語り講座などを開催してきた。このような取り組みの結果、児童書の貸し出し点数は、平成12年度の27万6247点から、平成20年度には43万6942点と大幅に増加してきた。
子ども読書活動推進計画については、国民読書年である本年、総合教育研究所等と連携を図りながら計画を策定するとともに、これまでの実績を踏まえ、ボランティアとの協働により、子ども読書活動の一層の推進を図っていく。
●小学生を対象とした救命講習の実施について
【質問要旨】
本市では、救命率向上のために、これまで、幼・小・中の各公立学校を初め、公共施設へのAEDの設置を積極的に推進してきたところであるが、今後は、市民が救命活動の知識や技術を取得する機会の拡大を図るべきである。
特に小学校の児童を対象とした救命講習を行うことにより、小学生を含めた家庭に対して救急救命の意識向上を図ることができる。また、将来の救命率の向上や子ども達が命を守ることの大切さを学ぶ機会にもなり効果も大きいと考える。
消防本部においては、教育委員会等の関係機関と十分に協議・検討していただき、小学生対象の救命講習を市内全校で実施すべきと考えるが見解を伺いたい。
【答弁要旨】
本市における救命講習においては、社団法人水戸地区救急普及協会との連携のもと、年間約7,000名の方々に受講していただくなど,救急に対する意識の向上と、救急現場において救命のための応急処置を行うことのできる市民、いわゆるバイスタンダーの養成に努めている。
現在実施している講習会では、小学校の先生方や父母の皆様方への講習が主で、児童については体力的な問題もあり、平成21年における受講者は、子ども会が計画した高学年5,6年生30名の受講だけで、救急救命の重要性を考えると,今後の課題であると考えている。
議員提言の小学生を対象とした救命講習については、対象学年、実施方法など、救命講習のあり方について、教育委員会と十分協議検討してまいりたい。
【その他の質問事項】
●肝臓機能障害の身体障害者手帳交付について
●障害者手帳交付申請の診断書料の負担軽減について