新型コロナウイルスワクチン接種に関する緊急要望をおこないました
5月19日、公明党水戸市議会から高橋靖水戸市長に対し、新型コロナウイルスワクチン接種に関する緊急要望を行いました。
水戸市においては、5月21日(金)から高齢者(65歳以上)へのワクチン接種予約受付が始まり、予約された方々に対し6月7日(月)から医療機関等での接種が開始される予定です。
かつてない大規模なワクチン接種事業であり、現場においてはさまざまなケースや混乱も想定されることから、希望者が安心して接種を受けていただけるよう、万全の体制整備と対応を図ることをあらためて要望いたしました。
新型コロナウイルスワクチン接種に関する緊急要望書
政府は、新型コロナウイルスの変異株などによる全国的な感染拡大に対応するため、3回目となる緊急事態宣言を発出し、さらに、5月31日までの期間の延長、6都府県への区域拡大やまん延防止等重点措置の延長・追加などの対策がとられています。
こうした取組みの中で、今まで以上の感染予防対策の実施や医療提供体制の拡充とともに、何よりも、水戸市民への円滑かつ迅速なワクチン接種を進めることが重要と考えます。
コロナワクチンの接種は、今までにない国民的事業であり、希望する全ての市民が接種対象であり、万全の準備が必要と考えます。そのため公明党は対策本部を中心に、全国の地方議員からの現場の情報を基に、政府への働きかけを逐次行っています。私ども公明党水戸市議会は、水戸市におけるコロナワクチン接種を全力で支えていきます。
その上で、水戸市において混乱なく接種できるよう万全な接種体制整備を図ることが必要であり、下記の項目について緊急要望します。
令和3年5月19日
水戸市長 高橋 靖 様
公明党水戸市議会
五十嵐 博
黒 木 勇
高 倉 富士男
鈴 木 宣 子
森 正 慶
記
1.政府は、7月末を念頭に高齢者へのワクチン接種を終えられるよう取組むとしているが、多くの高齢者が接種を希望していることから、水戸市の接種計画を明確にするとともに、都道府県と密接な連携の下、まずは、接種に当たる医療従事者への優先的な接種を早急に行なわれたい。
2.アナフラキシー・ショック等の副反応報道がなされている中、ワクチン接種に不安を抱える市民も多い。また、今後ファイザー社のワクチンに加えモデルナ社やアストラゼネカ社のワクチンの薬事承認が期待される中、ワクチンの安全性等について、タイムリーで分かりやすい丁寧な情報発信に取組まれたい。
3.接種券と同時に郵送される接種会場の一覧表や予約の案内などが同封されているが、文字が小さく、高齢者などが理解するのに苦労している現状がある。今後の印刷に当たっては、文字の拡大などに留意されたい。
4.集団接種会場において、事前に予診票を記入していないことも想定される。会場でアドバイスを受けながら記入できるよう、アドバイザー職員と記入用の座席の確保など配慮に努められたい。
5.自力で接種会場に赴くことが困難な接種希望者等のため、移動のためのタクシーの活用など、必要な支援策を検討し実施されたい。また、必要な場合は、訪問診療などを活用し訪問による接種も検討すること。
6.今後、高齢者の優先接種と基礎疾患を有する者への優先接種が並行して行われることも想定される。国から示されている「先行予約期間」の設定を適切に行い、この期間においては、障がい者の方々等へのきめ細かな配慮を行い、速やかな予約につながるよう特段の取組みを行われたい。
7.視覚・聴覚障害、発語障害、精神疾患などのある接種希望者に対しては、事前の情報提供の充実と接種会場での円滑な接種に必要な手話通訳や筆談ボードなどの合理的配慮を十分に講じられたい。
8.車いす利用の接種希望者が会場で移動の不自由が生じないよう、スロープの用意や幅広い動線の確保、車いす対応トイレへのアクセスなど、合理的な配慮を十分に講じられたい。
9.国による大規模接種センターの開設が発表されたが、水戸市として茨城県と連携して大規模接種会場の設置を検討されたい。
10.インターネット予約は、ご家族など代理の方により簡単に予約できることを周知されたい。また、電話予約などは無料回線の設置を図られたい。
11.今後、特設会場におけるワクチン接種体制の構築に必要な看護師等を確保することが困難となることも想定し歯科医師による筋肉注射実施の協力を得られるよう検討されたい。