ごあいさつ
「八目鰻(やつめうなぎ)の巻」
私が、まだIT関係の民間会社に居りました時に、そこの社長に同行した出張先の博多で、こんな話をしてくれました。
「おがた君。私は営業の売り込みや、取引条件の交渉をする時には、少なくても、<八目鰻>の様に、八方の立場から物事を見るようにしているんだ。
(1) 自分の社長としての立場、(2)取引先相手の社長の立場、(3)お客様の立場A(商品知識に詳しい)、(4)お客様の立場B(商品知識に乏しい)、(5) 自社の営業マンの立場、(6)取引先の仕入れ担当者の立場、(7)取引先の販売員の立場、(8)そして自社の経理担当者の立場だ」と、社長は自分のノ−ト に、(1)から(8)までのそれぞれの立場に立って見て、要望や意見や思い(の違いを)を書き出してくれました。
今、議員の立場に立ってみて、この八方からの「視点・観点」というのは、大事なポイントになっています。
特 に、対立紛争や競合、交渉を要する事態の解決に向けてのご相談を受けた場合は、いわば「現場主義」の一つの発展型として、一方からではなく、相手の立場や 第三者の立場にも立って、調整や決断の突破口を見つけることが出来ます。そしてそれは、個別の問題を解決していくばかりでなく、市全体の課題への展開にも 繋がっていきます。例えば、個別のマンション紛争の教訓が、三鷹市の「まちづくり条例」の改定に昇華させて行く。一人一件の事故を通して、全市の危機管理 や安全対策の改善に広げて行くような、市政における、より豊かな想像性・創造性を生み出していけると確信しています。
本日も、「現場第一主義」、「虫の眼・鳥の眼・魚の眼」に続いて、「八目鰻」に挑戦している、『おがた一郎』を、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。