2021年の振返り
いよいよ明日は新年を迎えます。2021年の一年間を振り返りたいと思います。今年の1月は新型コロナウイルスの感染第3波が日増しに大きくなり、東京都には1月8日に2回目となる緊急事態宣言が発令されました。まだワクチン接種が日本で始まっていなかったため、不安が高まる中、目黒区をはじめ各種団体の新年会が開かれなかった年になりました。私は感染拡大防止協力金の応援をするなど、様々な相談に奔走しました。
ワクチン接種に関しては、日本では2月17日に初めての接種が医療従事者から始まり、目黒区東が丘にある国立病院機構 東京医療センターが日本で最初の接種が行われるとして大きく報道されました。ワクチンが一般の区民向けにいつ来るか関心が高まりました。5月6日に高齢者接種が始まりましたが接種予約の電話がつながらないとの苦情が多く、LINEでの予約を奨励すると、街頭演説中にLINE予約をお願いされたりもしました。
5月13日には公明党目黒総支部として目黒区長に対し、ワクチンの高齢者接種に当たり、LINE予約の方法を分かりやすく広報する事や、接種会場に行くのが困難な方にタクシー券を用意する事、2回目予約を1回目接種終了後に接種会場でサポートしてあげるなど要望を挙げ、目黒区には出来る限りの対応を図って頂きました。そうした努力が奏功したのか目黒区の高齢者接種は非常にスムーズに遂行され、全国でもかなり上位の接種率で推移しました。ワクチンに関しては、公明党は海外からの調達を昨年の7月にいち早く政府に提言し、すぐさま海外薬品メーカーとの交渉を進めて調達が図られました。東京2020オリパラ開催前に広く接種が行き渡るよう間に合わせたかったですが…。夏場のデルタ株の猛威で、医療体制がひっ迫する事態となりました。(8月末時点での目黒区内2回目接種率は53.7%)12月26日現在、2回目接種率は84.5%となっています。冬場を迎え、感染力の強いオミクロン株が世界で急激な感染爆発を起こしていますが、日本では夏場のデルタ株拡大を反省し、第6波の急拡大に備えた医療提供体制の強化を政府として指示され、ワクチン3回目接種も順次行われていきます。
コロナワクチン接種が大きな話題でしたが、昨年延期となった東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が、新型コロナウイルスという人類がかつて経験したことのない脅威の下、幾多の困難に直面する中、感染防止策を徹底する中で開催されました。各国が自国優先を叫んでいた少し前の時代から一転し、各国がコロナ収束と復興の努力に力を合わせ、平和を求め、団結することが重要であるとのメッセージを「平和の祭典」であるオリンピック・パラリンピックを通じて生まれた事の意義は極めて大きいと思います。前回同様、過去最多の205の国と地域が参加して行われました。日本選手は大活躍で、オリンピックでのメダル獲得総数は、過去最多を記録する58個と大躍進し、金メダルは米国、中国に次ぐ世界第3位となりました。パラリンピックも過去最多だったアテネ大会に1個及ばずでしたが51のメダルを獲得。金メダルも前回大会がゼロでしたが、今回は世界第11位となる13個を獲得し、選手の闘う姿に大いに感動しました。多くの関係者・ボランティアの皆様の活躍もテレビを通じて知る事ができ、心が熱くなりました。
今年は目黒区の関係では2つの選挙も行われました。初めに7月4日は東京都議会議員選挙で、公明党は立候補した23名が全員当選し、全員当選は8期連続となりました。目黒区選出の公明党斉藤やすひろは、ワクチン接種の公明党の果たした役割や、目黒区の待機児童解消に固定資産税の減免で対応した取組みなどを実績に掲げ、次点との差がわずか477票で競り勝ち、定数3のうちの2番目で4期目の当選を果たす事が出来ました。
そして、10月31日の衆議院総選挙で公明党は、日本での消費税10%引上げに伴う軽減税率の適用については公明党のみが主張し続け実現出来た事や、幼児教育の無償化、私立高校の授業料無償化、高等教育の無償化の3つの教育負担の軽減策を実績として訴え、9小選挙区の完勝と比例区では23議席を獲得し、公示前よりも3議席増の計32議席を獲得する事が出来ました。 ご支援頂きました支持者の皆様に心から感謝申し上げます。
選挙後の臨時国会において、公明党が公約した18歳以下の子ども達への臨時特別給付金につきましては、公明党としては「コロナ禍で自殺者や不登校、児童虐待が過去最大を更新し、辛い思いをしている子ども達を社会全体で応援しよう」とのメッセージを込め一律10万円の給付を公約としていましたが、与党協議を経て所得制限がかけられ、給付の姿も紆余曲折し各自治体の選択肢は増えましたが、子ども達には、未来を応援するメッセージだと受け止めてもらいたいと思います。
目黒区議会では、2021年度を迎え、目黒区で待望の居住支援協議会事務局を設置するための準備が始まりました。令和3年第一回定例本会議で私は立退きを余儀なくされる高齢者の次の入居先を確保するために強く要望をしてきましたが、6月に準備部局に健康福祉部福祉総合課がその任を受け、来年4月の本格稼働に向けて動き出します。今、西小山の街が木造住宅密集地域にあり、都道の拡張や駅前再開発、老朽化建物の更新時期を迎え、木造アパートの改修が引き続いております。これまでそこに居住されていた方への立退き相談が後を絶たず、公的住宅の少ない目黒区で何とか出来ないか、地元の大きな悩みでしたが、居住支援協議会の発足が叶えば「住宅確保要配慮者の入居を拒まない住宅」を働きかけていく体制が築かれていきます。様々現場の事情などを汲みながら、いかに充実が図れるかはこれからの進め方によります。大きな進展が図れるよう私自身も努力して参りたいと思います。
2021年はコロナ禍にあって、大きな試練と挑戦の時を刻んだ激動の年であったと振り返ります。この年に学んだ経験を来年以降に活かしながら、2022年をより良い年にして行きたいと存じます。