令和2年第二回定例本会議最終日
昨日は、目黒区議会の第二回定例本会議の最終日で各種議案と陳情について議決が行われました。その中の「目黒区立福祉工房条例の一部を改正する条例」については、昨年2月及び3月に放課後等デイサービスを利用される障がいのある子どもさんのお母様方から頂いた区民相談が発端であり、その対応に即した内容です。
具体的には、障がい者通所施設の大橋えのき園と目黒本町福祉工房において、それぞれ生活介護及び就労継続支援を利用された後の時間に「日中一時支援」というサービスを、各施設10名、1日当たり400円で新たに創出し、利用をすれば保護者の帰宅時間を考慮して送迎バスの利用時間を遅らせる事が出来るようにしました。
通常、18歳で高校を卒業すると放課後等デイサービスの利用は終了し、今度は障がい者通所施設で生活介護を受けるか就労支援の事業を受ける事になりますが、放課後等デイサービスの終了時刻は夕方5時~6時頃。一方障がい者通所施設は午後3時半~4時であり送迎バスの利用時間が早まります。そのため、これまでは障がいのある子どもさんの帰宅については個別対応しており、移動支援のサービスを利用したり、対象の障がいのある子どもさんのバスの送迎は、巡回の一番最後に回しにしてあげるなど便宜を図っていましたが、毎日の事となると都合よくはいきません。そのため、時間に合わせて障がいのある子どもさんを迎えるために職場のシフトを変更したり、叶わなければ、職場を辞めて時間の都合がつく仕事に転職しなければなりません。何とか送迎バスの時間帯を放課後等デイサービスの利用時刻に変更できないかという相談でした。
これについて障がい福祉課に相談しましたが、全国的にも例がなく、国からの補助金もなく目黒区の一般財源のみを充てる事になるため対応が難しいとの事でした。それでも、対象者のお母様方にとっては本当に切実な問題のため、令和2年度決算特別委員会や令和元年度決算特別委員会で質疑に取り上げ、令和2年度の各種団体からの予算ヒアリングの際にも障害者団体の皆様からもご要望を頂き、令和2年度予算要望にも取り上げました。
そうした努力が実り、本年1月の生活福祉委員会で今年9月より新たな事業としてスタートを計画している旨の報告があり、今回の第二回定例本会議での条例案の議決を経て執行される事が計画されました。本条例案は賛成多数(本来は議会運営委員会では全会一致で賛成でしたが、急きょ議決時に欠員が生じたため賛成多数に変更)で、可決成立しました。今年度は9月からの執行となるため、一般財源で744万円余が計上されましたが、1年間の計上ならおよそ倍額がかかることになります。国の補助金も638万円余を引き出す事が出来た良かったです。全国的にも初めてとなるため、状況を見ながら対応にあたる事になります。
「一人の人を大切に」の精神で対応が出来て、本当に良かったです。ご要望を真摯に受け止め、対応に当たって頂いた健康福祉部並びに障がい福祉課のご尽力に、感謝申し上げます。



